カリブ海から激しい風が吹く中、丸山茂樹が優勝戦線に浮上した。

　米ツアーのマヤコバ・ゴルフ・クラシック at リビエラ・マヤ-カンクンは現地時間22日、メキシコ、エル・カマレオンGCで第2ラウンドの競技を終了した。前日30位タイにつけていた丸山（茂）が2アンダー68をマーク。通算3アンダーで単独首位のジョン・メリック（米）に5打差ながら5位タイの好位置につけた。

　この日10番スタートの丸山（茂）は、前半を1バーディ、1ボギーでハーフターンすると、直後の1番でバーディを奪取する。さらに6番でもスコアを1つ伸ばし、3バーディ、1ボギーの2アンダー68でホールアウト。上位陣がスコアメイクに苦しむ中、前日の30位タイからケネス・フェリー（英）、マット・クーチャー（米）に並ぶ、通算3アンダー5位タイまでジャンプアップした。世界ランク上位65名を欠くフィールドの薄い今大会。丸山（茂）の5年ぶり復活Vに絶好のチャンスが訪れた。

　一方、第1ラウンドで6アンダー64の猛攻を見せ単独トップに立ったメリックは、2アンダー68にスコアをまとめ、通算8アンダーで首位を堅守。「ボクは風が吹いた方が好都合だ。（明日は）パッティングがカギになるよ」と難しいコンディションにも自信を覗かせた。そのメリックに1打差の2位でブライアン・ゲイ（米）、さらに1打差の3位でダビド・ルタウス（豪）が追走。初日好発進を切ったジョン・デイリー（米）はスコアを1つ落とし、通算1アンダー13位タイへ後退している。

　またもう1人の日本人、丸山大輔はスタートホールをバーディとしたものの、前半で4つのボギー。後半も2ボギー、1ダブルボギー（1バーディ）とふるわず、通算7オーバーフィニッシュ。カットラインには大きく届かず、残念ながら予選落ちを喫した。

　その他、日本でもおなじみのY・E・ヤン（韓）は通算7オーバー、グレッグ・ノーマン（豪）もこの日9オーバー79と乱れ、共に予選ラウンドで姿を消した。