カナダ勢がリーダーボードの上位に並んだ。

　昨年の優勝者31名によって争われる米男子ツアーの08年シーズン開幕戦、メルセデス-ベンツ選手権はハワイ州マウイ島のカパルア、プランテーション・コースを舞台に現地時間の4日、第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンド6位タイのマイク・ウィアー（カナダ）が6アンダー67の好スコアをマークし、通算8アンダーで単独トップに躍り出た。

　1打差の2位タイで同じくカナダ国籍のスティーブン・エイメスとジョナサン・バード（米）が続いている。通算6アンダー4位タイにブラント・スネデカー（米）と、初日のトーナメントリーダーのニック・ワトニー（米）がつける展開。

　9番パー5でシーズン初イーグルをマークし、ノーボギーの67で回ったウィアーは「いつだってイーグルは気持ちいいもの」と満面の笑み。第3ラウンドは2位タイのエイメスとのカナダペアでの最終組が実現するが、「カナダは寒いから、この時期多くの人が国外で休暇を過ごすんだ。ここハワイにもたくさんのカナダ人が応援に駆けつけてくれているから、きっと明日は面白いことが起きるはず」と、エイメスとのラウンドを心待ちにしている。

　ここ数年スランプに苦しんだが、昨年自国で開催されたプレジデンツカップでタイガー・ウッズ（米）とのシングルマッチを制してから上昇気流に乗り、フライズ・エレクトロニクス・オープンで優勝。開幕戦でもV戦線に浮上し、「ようやく自分のプレーができるようになった」と手応えをつかんだウィアーが、残り2日もトップを走る可能性は大いにある。

　そして、この日はベテランが気が吐いた。シニア入りまでカウントダウンを迎えているマーク・カルカベッキア（米）が、ベストスコアの7アンダー66と爆発。通算5アンダーで第1ラウンドの21位タイから6位タイにジャンプアップした。出だしの1番からの3連続を含む、怒濤の9バーディ（2ボギー）は圧巻だった。