勝利の期待がかかるビッグネームたちが依然、優勝戦線に絡まず、足踏み状態にある。

　現地時間4日、米男子ツアーの開幕戦、メルセデス-ベンツ選手権（ハワイ州マウイ島、プランテーション・コース）は第2ラウンドの競技を行った。昨年のツアー優勝者31名が一堂に会する中、2日目は好スコアが続出。だが、優勝候補筆頭のジム・フューリック（米）は未だエンジンがかかっていない。

　第1ラウンド1オーバー74のスコアで16位タイに甘んじたフューリックはこの日、13番からの3連続を含む4つのバーディを奪った。しかし、3アンダー70にとどまり、通算2アンダーで前日より順位を1つ落とし、17位タイで第2ラウンドを終了。ハワイに居を構え、慣れ親しんだ庭のようなプランテーション・コースでV戦線に絡めず、悔しい思いを味わっている。

　タイガー・ウッズ（米）、フィル・ミケルソン（米）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）ら実力者が欠場したこの大会で、開幕前は世界ランク3位のフューリックを優勝候補の一番手に推す声が多かった。ところが、目のきついマンモスグリーンの前にパットを決めることができずに苦戦を強いられている。

　また、ディフェンディング・チャンピオンのビジェイ・シン（フィジー）も、フューリックと全く同じ通算2アンダーで初日の16位タイから17位タイへ一歩後退。連覇を達成するには、残り2日間で爆発的なスコアをマークしなければならなくなった。