プレーオフの末、ボ・バン・ペルト（米）が嬉しいツアー初優勝を飾った。

　第138回 全英オープンと同週開催の米男子ツアー、USバンク選手権・イン・ミルウォーキーは、同ツアーで最も距離の短いコース、ブラウン・ディアパークGC（ウィスコンシン州ミルウォーキー）を舞台に現地時間19日、最終ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの6アンダー64をマークしたバン・ペルトが通算13アンダーでジョン・マリンガー（米）と並び、結果はプレーオフへもつれ込むことになった。サドンデスで18番パー5の繰り返し。1ホール目ともにバーディで分けた後、2ホール目にパーのマリンガーと対照的に、バン・ペルトはバーディを奪い、記念すべきツアー初Vを挙げた。

　最終日5位タイから出たマリンガーに対し、バン・ペルトは9位タイでスタート。マリンガーが17番でボギーを叩いたときには、1打リードして先にホールアウトしていたために勝ちか？　と思われた。18番を意地のバーディで締めくくったマリンガーに並ばれたものの、プレーオフの末に勝利。今季は前週までトップ10入り3回となかなかの好調ぶり。全英オープンで上位選手がおらずフィールドが薄いとはいえ、バン・ペルトは貴重な1勝を挙げ、賞金ランク、フェデックスカップポイントランクともに順位を大きく上げた。

　また、あと一歩足りなかったのが今季すでに1勝を挙げているジェリー・ケリー（米）。ノーボギーの5アンダー65で回り、プレーオフに1打差の単独3位に食い込んだ。以下、通算11アンダー4位タイにディッキー・プライド（米）、ジェフ・クイニー（米）、ジェフ・クローク（米）。だが、前日首位のフランク・リックリターII（米）は3つスコアを落とし、通算8アンダー18位タイに終わった。