世界ランクNo.5のセルヒオ・ガルシア（スペイン）が、ウィンブルドン効果で全英オープン優勝を狙おうとしている。

　メジャー初制覇の可能性が取り沙汰されて久しいガルシアは、ニューヨーク州ベスページ・ステート・パークのブラックCで行われた全米オープンでも10位タイ。優勝することはできなかった。今季は欧州ツアー開幕戦で白星を飾ったが、米ツアーでは10試合に出場しながらトップ10入りは全米オープンだけ。その翌週のトラベラーズ選手権でも、良いスタートを切りながら尻すぼみのプレーで43位タイ。ショットの不安定さを露呈した。

　だが、こんなことで落ち込むガルシアではない。2週後の全英オープンに備え、母国スペインへ帰国。自宅でテニスの全英オープン（ウィンブルドン）観戦を決め込むことにしたのだ。残念ながら、ディフェンディング・チャンピオンで同じスペイン出身のラファエル・ナダルは、故障のため出場しないが、テニス通のガルシアにとって、この休養は何よりのエネルギー源となる。フレッシュな気持ちで念願のメジャータイトルを狙うつもりだ。