メジャー2勝のジョン・デイリー（米）が全米オープン最終予選で、思うようなプレーができずに落選の憂き目に遭った。

　次週に控えた本戦を前に、現地時間8日にテネシー州のリッジウッドCCとジャーマンタウンCCで行われた最終予選には110人が挑戦。36ホールを通算5アンダー以上のスコアで回った12人と、通算4アンダーの6人中1人がプレーオフで大舞台への切符を手に入れた。だが、デイリーは73、70とふるわず、通算1オーバーでまったく本戦出場の可能性がなく大会を終えた。

　泥酔して逮捕されたことが原因で、米ツアーから6か月間の出場停止処分を受け、欧州ツアーでプレーしていたデイリー。1日36ホールの長丁場に「足が疲れたよ」とぼやいた。「（本戦会場の）ベスページは大好きだし、メジャーだから予選に出ただけ。でも、久しぶりにバミューダ芝のグリーンでプレーしたからスピードが全然合わなかった」と残念そうにコースを後にした。

　この日は全米13か所で最終予選が開催。米ツアーのスケジュールの関係でテネシーと並び、たくさんの出場枠が設けられているオハイオ州コロンバスの会場には、デービス・ラブIII（米）も含めた実力者を含めた120人が挑戦。全英オープン優勝経験を持つトム・レーマン（米）、デビッド・デュバル（米）ら17人が本戦に駒を進めた。

　ラブIIIは前週のメモリアル・トーナメントで優勝争いに加わり、世界ランク45位に浮上したが、50位までが出場権を獲得する締切日は過ぎていた。そのため、エントリーしていた今大会を経て大一番に出場しようとしたが、プレーオフに2打及ばず涙を呑んだ。