欧州ツアーで復活の気配を見せているジョン・デイリー（米）が、現地時間6月11日開幕のセントジュード・クラシックで米ツアーに復帰することが明らかになった。

　08年酔っ払って警察に捕まり、オレンジ色の刑務所の衣服を着せられて目を半開きにした姿が報道されたデイリー。米ツアーから6か月の出場停止を食らい、自分に罪はないことを主張しながらも、甘んじてこの処分を受け入れた。その間に活躍の場を求めて欧州ツアーへ。最初はパッティングのフィーリングが合わずに苦戦したが、BMWイタリアン・オープンで2位タイと大健闘。のびのびと笑顔でプレーする姿が目立った。

　間もなく出場停止処分が解けるものの、デイリーはここ2年間米ツアーのシード権がなく、スポンサー推薦に頼っている状況。そんな中、自宅から程近いコースが舞台のセントジュード・クラシックが救いの手を差し伸べてくれたというわけだ。他に全米オープンの最終予選、ビュイック・オープンの出場が決定しており「物事はポジティブに考えたい」とあくまでも前向き。全米プロ、全英オープンに続くメジャー3勝目も視野に入れてプレーを続けていく。