前日最終ホールで、“外せば予選落ち”というシビアなパットを沈めて決勝ラウンド進出を決めた今田竜二。ムービングデーの3日目、わずかながら順位を上げた。

　今季メジャー初戦、第73回 マスターズはジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCを舞台に現地時間の11日、第3ラウンドの競技を行った。スチュアート・アップルビー（豪）と共に第1組に登場した今田は、出だしの1番でグリーン左サイドのラフから上手く寄せて無難にパーをセーブ。5番パー5では段の下から距離の長いパットを読み切って沈め、この日初めてのバーディ奪取に成功。7番パー4ではセカンドショットをピン手前2メートルにつけてバーディと、前半は快調なゴルフで2つスコアを伸ばした。

　しかし後半に入ると得意のパットが不発。12番でスリーパットのボギーを叩くと、続く13番でもさほど長くないパーパットを外して連続ボギー。すると上がり数ホールはバーディチャンスにつけるものの、パットであとひと転がりがなく、結局2バーディ、2ボギーのイーブンパー72にとどまった。

　スコアは予選終了時と同じ通算1オーバーだったが、順位を上げて37位タイ。初挑戦のマスターズで最終日に60台をマークすれば、来年の出場権が与えられるトップ16入りも夢ではなくなってきた。