期待のルーキー、ウェブ・シンプソン（米）が苦戦を強いられた。

　現地時間1月31日に行われた米ツアーのFBRオープン（アリゾナ州TPCスコッツデール）第3ラウンド、23歳のシンプソンは上位がスコアを伸ばした中、6オーバー77の大叩きを演じた。第2ラウンド終了時の5位タイから53位タイへ大きく後退している。

　とはいえ、新人がスコアを落とし好位置から転落するのはよくある話。だがそれがニュースになるのは、今季のシンプソンの戦績にある。08年のQスクールで上位に入り今季のフル参戦権をつかんだ。フルフィールドでの開幕初戦ソニー・オープン・イン・ハワイでいきなり9位タイに食い込むと、続くボブホープ・クライスラー・クラシックで5位タイと2試合連続トップ10入りの快挙。そして今週も第2ラウンドまで68-67と60台でプレーし、デビュー以来11ラウンド連続で、イーブンパーよりも良いスコアをマークし続けてきたのだ。つまりこの日叩いた『77』がシンプソンにとってプロ初のオーバーパーだったということ。

　ちなみに快晴微風の絶好のコンディションに恵まれた第3ラウンドでは、シンプソンを含め20人しかオーバーパーで回った選手は居なかった。キャリアをスタートさせたばかりのシンプソンにとって『77』はショックだっただろう。だが、気持ちを切り替え、最終日は再び“期待の新人”に相応しいゴルフを見せてもらいたい。