アンソニー・キム（米）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）ら若手に注目が集まる中、元祖ポスト・タイガーの星が快進撃を開始した。

　現地時間9日に行われた米ツアーのメルセデス-ベンツ選手権第2ラウンド（ハワイ州マウイ島、プランテーション・コース at カパルア）。第1ラウンド21位タイと出遅れたアダム・スコット（豪）が、この日は5番パー5で幸先の良いイーグルを奪い、快調な滑り出しを見せる。後半に入ると12番から3連続バーディのあと、コース名物の最終18番で2つ目のイーグル奪取に成功。6アンダー67をマークし、通算6アンダー10位タイに浮上した。

　昨季序盤に欧州ツアーで優勝を飾り、アメリカでもEDSバイロン・ネルソン選手権を制しツアー通算6勝目を挙げたものの、全米オープン直前に車のドアに小指を挟み骨折するアクシデントに見舞われると、シーズン終盤はサーフィンでヒザにケガを負い、鳴かず飛ばず。その間、キムやビジェガスら20代の選手がもてはやされたが、ホワイト・タイガーの異名を取る28歳のスコットは蚊帳の外。しかし実力とルックスを兼ね備えたスコットのこと。体調を戻せばトップ争いを演じて全くおかしくない。残り2日、完全復活を目指す。