スパイダーマンことカミロ・ビジェガス（コロンビア）がベストスコアで初日の出遅れを取り戻した。

　タイガー・ウッズ（米）がホストを務めるオフ恒例のチャリティイベント、シェブロン・ワールド・チャレンジは現地時間19日、カリフォルニア州のシャーウッドCCを舞台に第2ラウンドを行った。世界のトッププロ16名が集結する大会に、今回タイガーはケガのため出場していないが、ポスト・タイガーの呼び声が高いビジェガスと、アンソニー・キム（米）の両ライバルが健闘している。

　初日トップのジム・フューリック（米）がこの日も堅実なゴルフで1アンダー71にスコアをまとめ、通算5アンダーでトーナメントをリード。前日12位タイと出遅れていたビジェガスは5アンダー67の好スコアをマークし、通算3アンダーとして、キム、崔京周（韓）と並ぶ2位タイへ順位を上げた。また、3アンダー69で回った来年シニア入りのベテラン、フレッド・カプルス（米）が通算2アンダー5位タイにつけている。

　第1ラウンドの出遅れを取り戻し、優勝戦線に浮上したビジェガスは「昨日よりずっと気持ち良くスイングが出来た。出だしでバーディが続いていい感じだったのが、途中3つもボギーを叩いてがっかりしたけれど、11番のイーグルで気持ちが切り替わった。後半はいいプレーが出来た」とこの日のラウンドを振り返った。

　11番パー5は第2打をピンそば約2メートルに寄せて楽々イーグル。飛距離のアドバンテージは大きい。初日は同組で回ったライバルのキムに水を開けられたが、この日は別人のように好調なプレーが目立った。「タイガーを意識するかって？　彼があまりにも偉大過ぎて、僕らが頑張っても全然足りないように見えるのがタマにキズだね。でも彼のプレーを自分がコントロールすることは出来ない。僕は僕自身のプレーをコントロールするだけ。集中してベストを尽くす。それしかないよ」（ビジェガス）。

　今季はフェデックスカッププレーオフシリーズで連勝（第3戦、第4戦）し、一躍トッププロの仲間入りを果たしたビジェガスが残り2日、強豪相手に大暴れするつもりだ。