クリス・ディマルコ（米）が久々に優勝戦線を賑わしている。

　米ツアーのフォールシリーズ第4戦、ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン（ネバダ州ラスベガス、TPCサマリン）は現地時間18日、第3ラウンドの競技を終了。この日5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマークしたマーク・ターネサ（米）が通算21アンダーで単独トップに立った。

　バーディ合戦が繰り広げられる中、リーダーボードを駆け上がったのがディマルコ。パー5の9番と16番で2つのイーグルを奪い9アンダー63と爆発すると、前日の17位タイから首位と1打差の2位タイへ急浮上。同じ2位タイには49歳のマイケル・アレン（米）とケン・デューク（米）がつけている。

　また通算19アンダーの5位タイに2週連続優勝を狙うザック・ジョンソン（米）の他、前日のトーナメントリーダーのひとりマット・クーチャー（米）他がつける展開。復活を目論むデービス・ラブIII（米）は通算16アンダー14位タイ。

「ファンたちは我々がバーディやイーグルを奪う姿を期待している。『63』でリーダーの背中にぴたりとつけてうれしいよ。最近あまり優勝争いを経験していないけれど、最終日のバック9までチャンスを残せるように頑張りたい」とベテランのディマルコは会心の笑顔を見せた。

　かつてマスターズでタイガー・ウッズ（米）と優勝を争ったことのあるディマルコは、99年から05年まで賞金ランク30位以内を確保し、トッププロの名を欲しいままにした。しかし最近は低迷気味で今季は予選落ちが15回。賞金ランクも147位とシード圏内の125位に届かない現実に直面している。ベテランの意地にかけ、最終日は自慢のパットで久々の優勝を飾りたい。