米ツアー未勝利のネイザン・グリーン（豪）がトップに立ち、大会4勝目を狙うディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・レナード（米）は出遅れた。

　米ツアーのバレロ・テキサス・オープン（テキサス州サンアントニオ、ザ・リゾートコース at ラカンテラGC）が現地時間の9日開幕。同ツアー以外で3勝を挙げながら、アメリカでは勝星にまだ手が届いていないグリーンが、第1ラウンドで5連続を含む9つのバーディ（1ボギー）を量産し、キャリアベストの8アンダー62と爆発。2位タイのオリン・ブラウン（米）、ポール・クラクストン（米）に2打差をつけ単独トップに立った。

　首位に3打差の4位タイに97年の今大会チャンピオン、ティム・ヘロン（米）、パトリック・シーハン（米）、現在賞金ランク129位と上位125位までに与えられるシード権に手が届いていないジェイソン・ゴア（米）他が続いている。

「スタート前はどうも気分が乗らなかった」と言うのは『62』の好スコアで単独トップに立ったグリーン。だが出だしの1番ホールでティーショットを曲げ、打球が岩を直撃。それが跳ねてフェアウェイに戻って来てからは「あれで一気にツキが巡って来て、その後は何をやってもすべてが上手く行った」と本人も驚くバーディラッシュ。今季は春先のザ・ホンダ・クラシックで3位に入った以外ベスト10入りはなく、現在賞金ランク101位と不本意なシーズンを送っている。ここら辺で起死回生の大逆転を演じたい。

　ところで今大会は同ツアーのフォールシリーズ第3戦。賞金ランク下位選手が熾烈なシード権争いを繰り広げる中、現在同ランク10位と安泰のレナードが狙っているのは連覇の二文字だけ。しかしこの日は2バーディ、2ボギーのイーブンパー70とスコアを伸ばせず、71位タイからのスタート。「ショットは良かったけれど、パットが全く入らなかった」とグリーン上で苦しんで、2日目以降の巻き返しにかけることになった。