ルーキーが土壇場で来季の出場権を獲得した。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第2戦、ターニング・ストーン・リゾート選手権最終ラウンド（現地時間5日、ニューヨーク州ベローナ、アツニョテGC at ターニング・ストーン・リゾート）は、バックナインに池と林に囲まれた難ホールが続くこともあり、ドラマチックな試合が展開された。通算8アンダー首位タイで出たタグ・リディングス（米）は2つバーディを奪ったが、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーと大崩れ。同じくトップタイスタートのチャールズ・ハウエルIII（米）もやはりスコアを1つ落とし、混戦模様となった。

　この展開を抜け出したのが、ルーキーのダスティン・ジョンソン（米）とベテランのロバート・アレンビー（豪）。前半で3つスコアを伸ばし通算9アンダーで首位に立ったアレンビーに対し、同じ通算6アンダー7位タイで最終日を迎えたジョンソンが後半追い上げた。15番でアレンビーがティーショットを林にぶち込んで痛恨のボギーを叩き、通算8アンダーに一歩後退したスキをついて、ジョンソンは17番で約2メートルのバーディパットを沈めて追いついた。

　そして迎えた最終18番、ジョンソンはティーショットで357ヤードかっ飛ばしてトドメのバーディ。3アンダー69で回り、通算9アンダーでツアー初優勝をさらった。賞金ランク125位までが手にできる来季のシード権を目標に、同ランク128位で今大会に挑んだジョンソン。優勝賞金108万ドル（約1億1,000万円）を獲得し、一気に同ランク41位に躍り出て、今回の勝利により09年の出場権も手に入れた。

　一方、通算4アンダー12位タイでスタートした今田竜二は、上がり2ホールを含めて5つのバーディ（2ボギー）を奪って3アンダー69。通算7アンダーで勝ったジョンソンと2打差の3位タイに順位を上げたものの、ツアー2勝目をあと一歩のところで逃した。また、ハウエルIIIは今田と同じ3位タイ、リディングスは通算1アンダー27位タイで大会を終えている。