首位を守ったルーキーのマーク・ターネサ（米）を、優勝経験豊富なベテラン勢が追いかけている。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第1戦、バイキング・クラシック（ミシシッピ州マジソン、アナンデールGC）は現地時間の19日、第2ラウンドの競技を終了。第1ラウンドトップに立ったターネサが4アンダー68で回り、通算11アンダーで単独首位の座を堅守した。

　1打差の2位タイに、この日8アンダー64と爆発したウィル・マッケンジー（米）、7アンダー65を叩きだしたポール・スタンコウスキー（米）の他、ブライアン・ゲイ（米）、ディッキー・プライド（米）の4人が続き、通算9アンダー単独6位にケイシー・ウィッテンバーグ（米）がつけた。また何かとお騒がせのジョン・デイリー（米）も5アンダー67とスコアを伸ばし、通算7アンダーで、デビッド・トムズ（米）、リー・ジャンセン（米）のメジャーチャンピオン組と並んで、前日の38位タイから一気に9位タイに順位を上げている。その他、デビッド・デュバル（米）とトッド・ハミルトン（米）の全英オープンチャンピオンコンビが通算6アンダー18位タイとまずまずの位置を確保した。

　30歳の遅咲きルーキー、ターネサは今季ここまで23試合に出場し、その半分以上の13試合で予選落ち。賞金ランクも現在169位と苦戦が続いている。しかし今週は「自分でも驚いている」と言うほど、パッティングが絶好調。初日の22パットに続き、この日も26パットで凌いでリーダーボードの最上段を守り切った。

　フォールシリーズには来季のシード（上位125位以内）を確保しようと、それこそ若手からメジャー優勝経験者までが生き残りをかけた戦いを繰り広げるが、ターネサもそのひとり。「勝てばすべてが解決する」とばかりに、トーナメントリーダー初体験にも終始落ち着いたゴルフを披露した。残り2日、このままリードを守り切る事が出来るか、周囲よりも本人が一番気にしている。

　ルーキー vs. ベテランの様相を呈するフォールシリーズの幕開けには、果たしてどんな結末が用意されているのだろうか？