米ツアー3年目のカミロ・ビジェガス（コロンビア）がついにツアー初優勝を飾った。

　米ツアーのフェデックスカップ・プレーオフシリーズ第3戦、BMW選手権は現地時間7日、ミズーリ州セントルイス、ベルライブCCでサスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行った。これまで何度も優勝争いをしながら勝てず、今大会第1ラウンドからトップを守っていたビジェガスの戦いぶりに注目が集まった。

　第3ラウンドの13番で前日のプレーを終了していたビジェガスは、早朝のプレー再開後、2つのバーディを奪い、通算13アンダーで最終ラウンドに突入。2位のジム・フューリック（米）に1打差をつけていたが、1番バーディの後、5、6番の連続ボギーで首位の座を譲り渡し、またしても雲行きが怪しくなった。

　その後、8番のバーディで再びリード奪い、13番パー3で3メートルのバーディを決めて、フューリックに3打差をつけた。

　これで気が楽になったビジェガスは、14番でもロングパットをぶち込んでバーディとし、通算15アンダー。追い上げたダドリー・ハート（米）に2打差の完全優勝で初のタイトルを勝ち取った。

「ここに居られて本当にうれしい。これがたくさんの（優勝の）最初のものになると思いたい」と、感激した26歳のビジェガス。全米プロで4位タイ、先週のプレーオフ第2戦、ドイツ銀行選手権では最終日を1打差2位で迎えるなど、本当に何度もチャンスがありながら勝てずにいただけに、感激もひとしおだった。

　フューリックは結局、この日イーブンパー70で回り通算12アンダー。アンソニー・キム（米）と並ぶ3位タイに終わった。

　第2ラウンド終了後、単独3位と存在感を見せたフィル・ミケルソン（米）は、通算6アンダーで、アーニー・エルス（南ア）と並ぶ17位タイ。好調が続いていたセルヒオ・ガルシア（スペイン）は通算5アンダー20位タイ。また、プレーオフ初戦、2戦目と連続優勝のビジェイ・シン（フィジー）は通算イーブンパー44位タイと今週はいいところなしに終わった。

　尚、日本勢で唯一プレーオフを戦っている今田竜二は、最終ラウンドも3オーバー73とふるわず通算7オーバー。最後までプレーした選手の中で最下位の67位タイに終わったが、それでもフェデックスカップポイントランクは23位から26位に転落しただけ。同ランク30位までしか出場できない次週の最終戦、ザ・ツアー選手権出場をギリギリで決めている。