第137回全英オープンでメジャー最年長優勝を目前で逃したグレッグ・ノーマン（豪）が、悔しさと同時に満足感もにじませた。

「人生がすごくハッピーだ。コースを出て練習に次ぐ練習をする気持ちはもうない。興味のあることは他にたくさんあるからね」。先日再婚したばかりのクリス・エバート夫人は、テニスの4大大会女子シングルスを通算18勝している元トッププレーヤー。その夫人相手にテニスを楽しむことで、体を鍛える日課がビジネスに忙しい毎日に加わっている。

　最後はパドレイ・ハリントン（アイルランド）に連覇を許し、3位タイに終わったが「（敗戦は）残念だけど、同時に頭の中はハイになっている」と、モチベーションは高まっている。現地時間24日から開催される全英シニアオープン、翌週の全米シニアオープンと続けて参戦するだけに、優勝候補の筆頭であることはまちがいない。

　だが、その後は、元の“パートタイム・ゴルファー”に戻る予定。「当分、ゴルフをする予定はないよ」と、淡々としたもの。新妻と腕を絡ませ合い、マイペースに人生を謳歌するつもりのようだ。