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ダブルス競技は「とにかく楽しい」トップアマが夢中になるゴルフネットワーク選手権の魅力
2018年5月31日(木)午後6:00
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2017年に20周年を迎えた社会人アマチュアダブルス競技「ゴルフネットワーク選手権 RomaRo CUP」。 過去最多となる13会場で開催された地区大会を勝ち抜いた80チームの頂点に輝いたのは、水上晃男さん・吹野耕一さんペア。過去に何度も上位を経験し、優勝候補と言われながらもあと一歩届かない年が続きましたが、昨年12回目の挑戦でついにその栄冠を手にしました。今回はそのお二人に、大会やダブルス競技についての魅力を伺いました。
左:水上晃男さん 右:吹野耕一さん
ともに競技ゴルファーの水上さんと吹野さん。二人の出会いは2001年、宮里優作選手が勝った北海道クラシックGCでの日本アマ。お互い名前は知っていましたが、当時は「あまり仲良くなかった(笑)」といいます。しかし、翌年ごろから意気投合。あるダブルス大会に出場するといきなり優勝し、「だったらこっちも出てみよう」と同じダブルス競技だったゴルフネットワーク選手権にも出るようになりました。
そんな二人はそろって「団体競技は苦手」といいます。水上さんは高校まで野球をやっていましたが、肘を壊して野球をやめて大学からゴルフの道へ。吹野さんはそもそも「団体スポーツが嫌(笑)」ということで高校生から本格的に始めます。「当時はまだ子どもでゴルフをやっている人が少なかった時代(水上さん)」「親の理解がなかったので自分でエントリーしていた(吹野さん)」と苦労も多かったようです。
「団体競技が苦手」という矛盾ともいえる共通項がある水上さんと吹野さんですが、ダブルスは「とにかく楽しい」と意見が揃います。競技ゴルフの個人戦は孤独な戦いを強いられます。いくら団体競技は苦手とはいえ、ヒリヒリした緊張感のあるゴルフばかりでは息も詰まってしまうというもの。同時期に競技ゴルフに出場していた二人が、ダブルスフォーマットに出会い、惹かれていったのは、必然だったのかもしれません。
ゴルフネットワーク選手権の決勝会場は、宮崎県のフェニックスカントリークラブ。その攻略ポイントについて聞くと、鍵となるのはインコース。特に15番は距離もあり真ん中には木もあるため、ここでスコアを落とさずクリアできるかが重要といいます。
「15番でボギーを打つと絶対勝てない。15番はなかなかバーディはとれないので、そこから16、17、18番が勝負。去年は16番でバーディが獲れたから勝つことができた(水上さん)」「前半で3つは(バーディを)獲りたい。去年は前半で1アンダー、INの10番は絶対バーディだから、15番を迎えるまでに3つは獲っておきたい(吹野さん)」とお互いのゲームプランは同じ。特に1日18ホールで決着する競技なので、優勝にはミスが許されないハイレベルな戦略と技術が必要なようです。
そして吹野さんにはもうひとつ攻略したいポイントがあるそうで、それは「テレビカメラ」。「テレビに映るのがモチベーション」という吹野さんですが、カメラを見かけると意識してしまい緊張してしまうのが悩みの種。一方カメラがあってもなんとも思わないという水上さんは「池に入れるわ林から出てこないわ(笑)」と相棒の弱点に苦笑いでした。
トップアマの水上さんと吹野さんですが、もちろん普段はお仕事をされています。吹野さんは船舶関係の営業職。職場の理解もあって恵まれているといいます。しかし、長い大会になると仕事が溜まってしまうのでメールも気になってくると、サラリーマンゴルファーならではの悩みも。
一方の水上さんは会社経営者。経営者の場合は、従業員の士気を思うとゴルフばかりはやりづらいもの。しかし「結果を出せば応援してくれる」と、そこが成績を出すモチベーションになっているようです。昨年の日本アマでは、あまたの学生ゴルファーを抑えて初日単独トップに立つという活躍をみせた水上さん。ちょっと結果が出過ぎの感もありますが(笑)、周囲の人の理解と応援があってこそのゴルフライフのようです。
今年で51歳を迎える二人。「以前より移動がきつくなってきた」など体力面の衰えは気になるところですが、水上さんは競技で4日間持たなくなってきたを理由に筋トレを始めたそうで、その効果はてきめん。次の日動けなくなるくらい追い込むほどのトレーニングを課しているという話に、吹野さんは「私はまだ気持ちが若いから(笑)」と様子見のようですが、ゴルフを長く続けるためには、やはり仕事とゴルフのバランス、そして体のケアが大切ということでした。
最後に、ダブルス競技の魅力について伺うと「相談しながらできるので心強い。競技に出ていない人でも楽しめるのでは」と水上さん。吹野さんも「水上さん以外と出るのは考えたことがない」と、長年の絆は強いようです。よくプロのダブルスではミスに対して「謝ってはダメ」という話も聞きますが、「18ホール回って2〜30回は謝っている(笑)」とは吹野さん。要は、息があってお互いを理解し信頼していれさえすれば、そういった通説は関係ないのかもしれません。
今年はディフェンディングチャンピオンとして出場する水上さんと吹野さん。普段はストイックな競技ゴルファーが、ゴルフに楽しさを求めて出場するというところが、ダブルス競技のゴルフネットワーク選手権の魅力のようです。
【関連】ゴルフネットワーク選手権 RomaRo CUP 2018
普段は孤独な競技ゴルファー・でも「ダブルスは楽しい!」
左:水上晃男さん 右:吹野耕一さん
ともに競技ゴルファーの水上さんと吹野さん。二人の出会いは2001年、宮里優作選手が勝った北海道クラシックGCでの日本アマ。お互い名前は知っていましたが、当時は「あまり仲良くなかった(笑)」といいます。しかし、翌年ごろから意気投合。あるダブルス大会に出場するといきなり優勝し、「だったらこっちも出てみよう」と同じダブルス競技だったゴルフネットワーク選手権にも出るようになりました。
そんな二人はそろって「団体競技は苦手」といいます。水上さんは高校まで野球をやっていましたが、肘を壊して野球をやめて大学からゴルフの道へ。吹野さんはそもそも「団体スポーツが嫌(笑)」ということで高校生から本格的に始めます。「当時はまだ子どもでゴルフをやっている人が少なかった時代(水上さん)」「親の理解がなかったので自分でエントリーしていた(吹野さん)」と苦労も多かったようです。
「団体競技が苦手」という矛盾ともいえる共通項がある水上さんと吹野さんですが、ダブルスは「とにかく楽しい」と意見が揃います。競技ゴルフの個人戦は孤独な戦いを強いられます。いくら団体競技は苦手とはいえ、ヒリヒリした緊張感のあるゴルフばかりでは息も詰まってしまうというもの。同時期に競技ゴルフに出場していた二人が、ダブルスフォーマットに出会い、惹かれていったのは、必然だったのかもしれません。
フェニックスCC攻略ポイントは「インコース」と「テレビカメラ」
ゴルフネットワーク選手権の決勝会場は、宮崎県のフェニックスカントリークラブ。その攻略ポイントについて聞くと、鍵となるのはインコース。特に15番は距離もあり真ん中には木もあるため、ここでスコアを落とさずクリアできるかが重要といいます。
「15番でボギーを打つと絶対勝てない。15番はなかなかバーディはとれないので、そこから16、17、18番が勝負。去年は16番でバーディが獲れたから勝つことができた(水上さん)」「前半で3つは(バーディを)獲りたい。去年は前半で1アンダー、INの10番は絶対バーディだから、15番を迎えるまでに3つは獲っておきたい(吹野さん)」とお互いのゲームプランは同じ。特に1日18ホールで決着する競技なので、優勝にはミスが許されないハイレベルな戦略と技術が必要なようです。
そして吹野さんにはもうひとつ攻略したいポイントがあるそうで、それは「テレビカメラ」。「テレビに映るのがモチベーション」という吹野さんですが、カメラを見かけると意識してしまい緊張してしまうのが悩みの種。一方カメラがあってもなんとも思わないという水上さんは「池に入れるわ林から出てこないわ(笑)」と相棒の弱点に苦笑いでした。
ゴルフを長く続けるために
トップアマの水上さんと吹野さんですが、もちろん普段はお仕事をされています。吹野さんは船舶関係の営業職。職場の理解もあって恵まれているといいます。しかし、長い大会になると仕事が溜まってしまうのでメールも気になってくると、サラリーマンゴルファーならではの悩みも。
一方の水上さんは会社経営者。経営者の場合は、従業員の士気を思うとゴルフばかりはやりづらいもの。しかし「結果を出せば応援してくれる」と、そこが成績を出すモチベーションになっているようです。昨年の日本アマでは、あまたの学生ゴルファーを抑えて初日単独トップに立つという活躍をみせた水上さん。ちょっと結果が出過ぎの感もありますが(笑)、周囲の人の理解と応援があってこそのゴルフライフのようです。
今年で51歳を迎える二人。「以前より移動がきつくなってきた」など体力面の衰えは気になるところですが、水上さんは競技で4日間持たなくなってきたを理由に筋トレを始めたそうで、その効果はてきめん。次の日動けなくなるくらい追い込むほどのトレーニングを課しているという話に、吹野さんは「私はまだ気持ちが若いから(笑)」と様子見のようですが、ゴルフを長く続けるためには、やはり仕事とゴルフのバランス、そして体のケアが大切ということでした。
ダブルスを経験していない人たちへ
最後に、ダブルス競技の魅力について伺うと「相談しながらできるので心強い。競技に出ていない人でも楽しめるのでは」と水上さん。吹野さんも「水上さん以外と出るのは考えたことがない」と、長年の絆は強いようです。よくプロのダブルスではミスに対して「謝ってはダメ」という話も聞きますが、「18ホール回って2〜30回は謝っている(笑)」とは吹野さん。要は、息があってお互いを理解し信頼していれさえすれば、そういった通説は関係ないのかもしれません。
今年はディフェンディングチャンピオンとして出場する水上さんと吹野さん。普段はストイックな競技ゴルファーが、ゴルフに楽しさを求めて出場するというところが、ダブルス競技のゴルフネットワーク選手権の魅力のようです。
【関連】ゴルフネットワーク選手権 RomaRo CUP 2018