海外男子
?2008 マスターズ? 「自分を信じろ」の言葉を胸にT.イメルマンがV
2008年12月25日(木)午後1:30
アーノルド・パーマー(米)がオナラリー・スターターとなって始まった2008年マスターズ(現地時間4月10?13日、ジョージア州、オーガスタナショナルGC)。開幕前はタイガー・ウッズ(米)の年間グランドスラムに話題が集中した今大会。だが優勝したのは1978年以来、実に30年ぶりに南アにグリーンジャケットをもたらすことになったトレバー・イメルマンだった。
第1ラウンド、注目のタイガーはオーガスタのグリーンに翻弄され、イーブンパー19位タイとスタートダッシュならず。そんな大本命を尻目に、4アンダー68でトップに立ったのが、イメルマンとジャスティン・ローズ(英)の若手2人。
第2ラウンドは絶好のコンディションに好スコアが続出する。中でも、上がり2ホールでロングパットを沈めたイメルマンが前日に続く4アンダー68で、通算8アンダー単独首位に。3打差3位タイにはフィル・ミケルソン(米)ら。タイガーはこの日もフラストレーションのたまるプレーが続く。やっとひとつスコアを伸ばしたが、通算1アンダー13位タイ。日本勢は、谷口徹が通算4オーバーと予選通過に1打及ばず、片山晋呉も第1ラウンドの大叩きが響いて、通算8オーバーでいずれも予選落ちしていった。
第3ラウンド、タイガーがようやく牙を剥き出した。前日までとはうって変わり、途中45分間の中断を余儀なくされる雨を挟んでの一日。そんな中、ショットにキレを見せ、4バーディを奪取し通算5アンダー5位。それでも、一時は首位から転落しながらも、忍耐強いプレーで通算11アンダーまでスコア伸ばしたイメルマンとはまだ6打差あった。
そして迎えた最終ラウンド。オーガスタナショナル上空はきれいに晴れ上がったが、いたずらな強風が名手達をもてあそぶ。メジャー初優勝のプレッシャーの中でプレーするイメルマンにとって、二重の重圧だ。
1番でいきなりボギー。同じ最終組のブラント・スネデカー(米)が、1番ボギーの後、2番でイーグルを奪い、通算10アンダーでトップタイに並び混戦の予感が漂い始めた。逆転に期待が寄せられるタイガーにとっては最高の展開。だがパットの不調はこの日も続き、4番で短いパーパットを外すボギーを叩いて通算5アンダーでホールアウト。
イメルマンは態勢を立て直し、途中、2位と6打差の独走態勢に入ったかに見えたが、中盤から苦しい展開を強いられた。前日までの安定していたショットが風と共にふらつき始め、16番パー3で池ポチャダブルボギー。通算8アンダーにスコアを落とし、クラブハウスで待つタイガーの影がちらつき始める。
だが、難しい17、18番をいずれもパーで切り抜けて、見事完全優勝でグリーンジャケットを手にした。「なんと言えばいいのか…。まさか勝てるとは…」と、控えめな言葉を口にした28歳(当時)イメルマン。そんな彼を支えたのは、最終日前夜、携帯電話に残されていたメッセージだった。マスターズ3勝、母国の英雄であるゲイリー・プレーヤーからの心温まる言葉。「自分を信じろ。行く手には困難が待ち受けているだろう。でも君はきっと勝つ!」。自分を信じて最後まで戦ったイメルマンが、苦しい4日間を戦い抜いた末、栄冠に輝いた。
第1ラウンド、注目のタイガーはオーガスタのグリーンに翻弄され、イーブンパー19位タイとスタートダッシュならず。そんな大本命を尻目に、4アンダー68でトップに立ったのが、イメルマンとジャスティン・ローズ(英)の若手2人。
第2ラウンドは絶好のコンディションに好スコアが続出する。中でも、上がり2ホールでロングパットを沈めたイメルマンが前日に続く4アンダー68で、通算8アンダー単独首位に。3打差3位タイにはフィル・ミケルソン(米)ら。タイガーはこの日もフラストレーションのたまるプレーが続く。やっとひとつスコアを伸ばしたが、通算1アンダー13位タイ。日本勢は、谷口徹が通算4オーバーと予選通過に1打及ばず、片山晋呉も第1ラウンドの大叩きが響いて、通算8オーバーでいずれも予選落ちしていった。
第3ラウンド、タイガーがようやく牙を剥き出した。前日までとはうって変わり、途中45分間の中断を余儀なくされる雨を挟んでの一日。そんな中、ショットにキレを見せ、4バーディを奪取し通算5アンダー5位。それでも、一時は首位から転落しながらも、忍耐強いプレーで通算11アンダーまでスコア伸ばしたイメルマンとはまだ6打差あった。
そして迎えた最終ラウンド。オーガスタナショナル上空はきれいに晴れ上がったが、いたずらな強風が名手達をもてあそぶ。メジャー初優勝のプレッシャーの中でプレーするイメルマンにとって、二重の重圧だ。
1番でいきなりボギー。同じ最終組のブラント・スネデカー(米)が、1番ボギーの後、2番でイーグルを奪い、通算10アンダーでトップタイに並び混戦の予感が漂い始めた。逆転に期待が寄せられるタイガーにとっては最高の展開。だがパットの不調はこの日も続き、4番で短いパーパットを外すボギーを叩いて通算5アンダーでホールアウト。
イメルマンは態勢を立て直し、途中、2位と6打差の独走態勢に入ったかに見えたが、中盤から苦しい展開を強いられた。前日までの安定していたショットが風と共にふらつき始め、16番パー3で池ポチャダブルボギー。通算8アンダーにスコアを落とし、クラブハウスで待つタイガーの影がちらつき始める。
だが、難しい17、18番をいずれもパーで切り抜けて、見事完全優勝でグリーンジャケットを手にした。「なんと言えばいいのか…。まさか勝てるとは…」と、控えめな言葉を口にした28歳(当時)イメルマン。そんな彼を支えたのは、最終日前夜、携帯電話に残されていたメッセージだった。マスターズ3勝、母国の英雄であるゲイリー・プレーヤーからの心温まる言葉。「自分を信じろ。行く手には困難が待ち受けているだろう。でも君はきっと勝つ!」。自分を信じて最後まで戦ったイメルマンが、苦しい4日間を戦い抜いた末、栄冠に輝いた。








