ノーコックをキープしてアプローチのミスを少なくする~高田順史のプレ男レッスン~
2018年2月20日(火)午後1:25
―各回、プレミアムな男(プレメン)が考えるメソッドを単に「教わる」だけではなく、プロが唱える上達へのプロセスを「共感」し、自らも「考え」・「発見」してもらうレッスン番組。
今回は「チームセリザワ ゴルフアカデミー」でヘッドプロを務める高田順史氏が登場。チームの理念である「ゴルフは楽しく真剣に!」をテーマにしたレッスンをお届けする。
高田プロ 今回はチームセリザワのスイング理論「セリザワメソッド」を分かりやすく説明したいと思います。ゴルフは楽しく真剣に!今回のテーマは「ノーコックボディターン」です。
基本これはアプローチの動きになってきます。使用クラブはピッチングウェッジ・アプローチウェッジ・サンドウェッジの3本あるんですが、どれを使うか人それぞれです。まず一番最初にやってほしいのはボールの後方に立って、ボールとターゲットを結んだ線をしっかりイメージして、自分が描いた放物線の高さに沿ってクラブ選びをします。
高田プロ 僕はこの場面ではアプローチウェッジをチョイスします。打つ前にまずやっていただきたいのは先ほど言ったように、後方からボールとターゲットを結んだフライトライン、飛球線を認識します。自分の放物線の高さの頂点にヘッドを合わせて傾きをコントロールします。
高田プロ ここで注意する点は、自分の立ち位置を決めるのではなくて、選んだクラブのアドレスを作っていきます。これはクラブのソール部分をしっかり地面と密着させて、フェース面を後方から見たフライトラインとスクエアに合わせていきます。
―アドレスを作る時はまずクラブのソールを地面に密着させて、フェース面はフライトラインと垂直になることを意識します。
高田プロ そこで今度は自分のアドレスなんですけど、後方から見たフライトラインに対してオープンスタンスに構え、ボールの位置は開いたスタンスの真ん中、もしくは右足のつま先の延長線上に置きます。そしてクラブの長さを調節します。なるべくボールの近くに出したいですから、クラブはなるべく短く持ちます。正面から見て左腕の延長線上にシャフトが来ます。
大事なのはここからです。クラブヘッドと正対しています。左手の延長線上にシャフト。常に体とクラブヘッドが正対するためにはこのリストの部分を動かさない。いわゆるノーコックのポジションをキープすることによって、体の回転でゆっくりクラブが上がっていきます。そしてまた体の回転でゆっくり戻してあげることによってクラブが低いところをすべるようにクラブヘッドがボールに向かっていきます。そうすると多少手前に入ったとしてもクラブヘッドは前に進んでくれます。
仮に、そこから体が少し浮き上がってボールの赤道を打ったとしても、リストの左手首が折れていないのでヘッドスピードが上がらず、トップはしてしまうかもしれないですけど、グリーンオーバーになる可能性というのは低くなります。そういうメリットのある動きがこのアプローチのノーコックボディターンになってきます。
―テークバックでコックを入れてしまうと、ボールの手前や上を叩いてミスショットとなる確率が高くなります。左腕とクラブを一直線に保つことを意識しましょう。
高田プロ それでは実際にやってみたいと思います。まずは後方からフライトラインをしっかりとイメージする。ここでシャフトの高さ・位置を利用しながら放物線の高さもしっかりイメージして、まずはクラブのアドレスから入っていきます。ソールをしっかりつける。そこから体の回転で、右向け右、左向け左。このようにイメージした通り、キャリーのところがグリーンにギリギリ乗るか乗らないか、あとはランディングして寄っていく。イメージ通りの動きが出来ました。
―アプローチショットの基本はコックを入れずに、左腕とクラブを常に一直線に保ち体を回転させて打つこと。ノーコックボディターンでアプローチショットのミスを少なくすることができます。
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