初日6位タイと好調な滑り出しに、久々の笑顔が戻った丸山茂樹だったが、2日目は一転、カットラインぎりぎりでの予選通過を余儀なくされた。

　米男子ツアーのビュイック・オープン（ミシガン州ワーウィックヒルズG＆CC）はメジャートーナメントの狭間ということもあり、ビッグネームのほとんどが欠場している。ゆえに下位の選手にとってはチャンスが広がる大会。初日好調だった丸山にも上位進出のチャンスは大いにあった。

　しかし現地時間27日に行われた第2ラウンドでは、第1ラウンドでスコアを伸ばしたフロント9で4つのボギーを叩いてつまずくと、後半も持ち直すことが出来ず3オーバー75でフィニッシュ。ショット、パットとも、前日の好調さが影を潜め、ちぐはぐなプレーに終始した結果、通算3アンダーで67位タイへ急降下した。

　上位は初日トップタイのボ・バン・ペルト（米）がノーボギーの6アンダー66で回り、通算14アンダーまでスコアを伸ばして単独トップ。「昨日良かったことはすべて忘れて、新しい気持ちでプレーしたのが良かった。初日の2、3ホールでトップに立ったことはあるけれど、2日間続けて首位を守るのはプロになって初めてかもしれない」と声を弾ませた。

　2打差の2位タイにダドリー・ハート（米）とダニエル・チョプラ（スウェーデン）が続き、通算11アンダー4位タイにこの日9アンダー63と爆発したマット・ジョーンズ（豪）とウッディ・オースティン（米）の2人がつけ、2日連続で5アンダー67をマークしたブッバ・ワトソン（米）が通算10アンダー6位タイの好位置をキープした。

　またライダーカップメンバー入りを決定づけたいケニー・ペリー（米）は5アンダー67と引き続き好調なゴルフで通算8アンダーとし、第1ラウンドの33位タイから13位タイに浮上。しかし前日トップタイ発進のベテラン、コリー・ペイビン（米）はスコアを2つ落とし、通算6アンダー29位タイへ後退している。

　全米オープンでタイガー・ウッズ（米）とプレーオフを戦い、一躍時の人となったロッコ・メディエート（米）は、第1ラウンド71位タイと出遅れていたが、この日は「午前中のスタートだったら、寝坊していたかもしれない。全米オープンはもう2週間前の話なのに、まだ疲れが溜まっているからね。今日は午後のスタートで良かった」と3アンダー69で回り、通算4アンダー48位タイで決勝ラウンド進出を決めた。