第108回全米オープン（カリフォルニア州サンディエゴ、トリーパインズGC）は現地時間15日、最終ラウンドの競技を行った。15位以内に入って来季大会の出場権獲得を目指し、通算6オーバー24位タイで出た今田竜二は最初から攻めのゴルフ。難コースだけに6番、7番でボギーが先行したが、9番でこの日初のバーディを奪うとエンジンがかかった。

　11番、13番、14番とバーディを重ねて通算4オーバーまでスコアを伸ばし、笑顔がこぼれた。だが、終盤に来てトリーパインズGCのワナに捕まり、15番をボギーとすると、17番も3パットのボギー。バーディの欲しい最終18番パー5でもバーディパットを決められず、結局スタートと同じ通算6オーバーで18位タイだった。途中には良い流れもあっただけに、悔しさは隠せなかった。

「3日目、4日目とまずまずのゴルフができてよかったのかなと思います。今日はあれだけティーショットが曲がってイーブンパーだったから満足です。でも、フィニッシュで2ボギーは悔しい」と今田は唇をかんだ。

　だが、今大会ではギリギリの予選通過から18位タイまで順位を上げた。さらに以前とは違って、あちこちに自信をのぞかせたのは、約1か月前のAT＆Tクラシックで米ツアー優勝の経験があればこそ。7月の全英オープン出場も決まっているだけに今後も期待は大きい。