昨年から大きく変わった12番パー4、積極的に1オンを狙わせるPGAツアーの演出意図とは
2017年5月9日(火)午後5:37
現地5月11日(木)に開幕する「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」。ゴルフネットワークでは大会前の5/9(火)深夜0時より現地TPCソーグラスから練習ラウンドの模様を生中継します。世界ランキング上位者が揃う豪華なフィールド。各選手がどのような練習をしているかなど、トーナメント中継では見ることのできない各選手の練習模様をLIVEでお楽しみ頂けます。
練習ラウンドの生中継を前に、今年のコースのポイントをチェック!現地入りしたオンコースアナライザーことプロキャディの杉澤伸章の注目ホールをご紹介します。
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昨年からの変更点はいろいろとありますが、一番大きく変わったのが12番ホール(パー4)です。距離が358ヤードから302ヤードへと約50ヤードほど短くなりました。そして、ティーインググラウンドが左サイドから右サイドへと移ったのでプレーヤー目線で立つと非常にロケーションが変わりました。
302ヤードなので選手にとっては1オンを狙っていきたいホールですが、レイアップを選択するマネジメントもあります。
フェアウェイは240ヤード?260ヤードくらいまでのランディングエリアは横幅が35ヤードと広くなっているので、レイアップするならこの辺りになると思います。ただ、ピンポジションによってティーショットのクラブ選択(距離)は変わってきます。セカンドをどの番手で打ちたいか?どのくらいの距離を残すのか?をティーインググラウンドの時点で考えます。
距離を短くして、レイアップを選択するマネジメントに対してこれだけフェアウェイのスペースを広くとっているのは面白いと感じました。選手たちにいろんなことを考えさせてくれるフェアなセッティングですね。
グリーン周りの一番のリスクは新たに作られた左サイドの池です。グリーンから池までの距離はありますが、池に向かって傾斜するように作られているので、少し外れただけでもボールは転がって池に入ってしまう可能性があります。
一方でグリーン右サイドは広いスペースがあって、ラフもなくて短く刈っています。逆目で難しさはありますが、今大会に出場するPGAツアーメンバーの実力なら、ここからボギーにすることはないでしょう。悪くてもパーになるという設定なので、どんどん1オンを狙って打たせていこうというPGAツアーの考えが伝わるセッティングです。
今回のポイントは「1オンを狙える距離の短いホールだからグリーン周りを難しくする」のではなく、むしろ積極的に打たせるセッティングになっていることです。
右サイドも難しくすれば難易度は上がりますが、レイアップする選手が多くなってしまいます。観ていギャラリーに楽しんでもらうためには、ドライバーや3番ウッドで積極的に1オンを狙わせて、バーディやイーグルを取ってスコアを伸ばして欲しいというPGAツアーの演出が素晴らしいですね。
各選手が1オンを狙うのか、レイアップするのか。ぜひTVの前でも注目して観戦してみて下さい。
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