片山晋呉、谷口徹の日本勢の目が輝いている。

　現地時間10日開幕のメジャー初戦、第72回 マスターズ（ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC）。今大会7度目の出場となる片山は、オフのトレーニングで体を絞りに絞ってショットのキレを良くした。飛距離不足は徹底的な練習とクラブで補う方針で、プロのプライドよりも実を取り、ボールがより上がる5番アイアンを選択。昨年以上に易しいクラブで、メジャーの舞台攻略にかけている。

　今季はスタートから米国、韓国、日本とハードスケジュールで転戦し、実戦の感覚を養ってオーガスタ入りした片山。第1ラウンドのスタート時間は、グリーンが荒れた最終組の1つ前と不利な条件だが、それでもアーニー・エルス（南ア）、ジム・フューリック（米）のメジャー王者が一緒の名誉ある組。目立つことは大好きなだけに、何かやらかしてくれるに違いない。

　また3度目の出場となる谷口は、過去2回が予選落ちとあってリベンジに燃えている。こちらもWGC-CA選手権からそのまま米国で調整して挑む大舞台。飛距離はないが、昨年の優勝者ザック・ジョンソン（米）も刻むゴルフで勝利を掴んだだけに、これを励みにしている。

　谷口は第1ラウンド、タイガー・ウッズ（米）の1組後ろでジャスティン・ローズ（英）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）の欧州勢とプレー。初の決勝ラウンド進出を目指す。