米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズは、ルイジアナ州アボンデール、TPCルイジアナで現地時間30日、サスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行った。

　サスペンデッドの影響でスタート時間が早かった26歳の新鋭、アンドレス・ロメロ（アルゼンチン）が、首位のジョン・メリック（米）に1打差の通算9アンダー2位タイで最終ラウンドをスタートすると、4アンダー68で回り、通算13アンダーで先にホールアウト。最終組のホールアウトまで約3時間待機した。

　最終ラウンドをロメロと同じ2位タイで出たピーター・ロナード（豪）が、16番バーディで通算13アンダーに追いついたが、続く17番で1メートルのパーパットをわずかにショートするボギー。最終18番でもティーショットをバンカーのアゴ近くに入れてバーディを奪えず、プレーオフを覚悟していたロメロに勝利の朗報が届いた。

　昨年の全英オープン最終日途中で首位に立ち注目を浴びたが、結局3位に終わったロメロ。米ツアー本格参戦1年目、12試合目での初優勝は、今後の可能性を感じさせるには十分。「実はナーバスだったんです。米ツアーでプレーするのは夢でした」と、優勝インタビューで興奮気味に語ったロメロ。トッププレーヤー達を震撼させるニューヒーローの誕生は、初々しさに包まれていた。

　一方、日本勢唯一、予選を通過した丸山茂樹は、第2ラウンド終了後、2打差4位タイと優勝争いに顔をのぞかせていたが、雨で順延となった第3ラウンドで3オーバー75を叩き、38位タイに後退。最終ラウンドも73とふるわず、通算2アンダー50位タイに終わっている。

　通算11アンダー3位にティム・ウィルキンソン（ニュージーランド）、通算10アンダー4位タイにパドレイ・ハリントン（アイルランド）ら3人が入った。