どうやら最終日は長く厳しい1日になりそうだ。

　米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ（ルイジアナ州アボンデール、TPCルイジアナ）は現地時間の29日、第3ラウンドを行ったが、午後になって天気が崩れ、雷雨のため最終組が3ホール終了時点でサスペンデッドとなった。

　そんな中暫定トップに立ったのは4人。前日トップのブライニー・バード（米／3ホール終了）、ウッディ・オースティン（米／11ホール終了）、ニコラス・トンプソン（米／10ホール終了）、ピーター・ロナード（豪／4ホール終了）の各選手でスコアは通算8アンダー。1打差の暫定5位タイにジョン・センデン（豪）、ティム・ペトロビック（米／15ホール終了）らが続き、前日4位タイに浮上した丸山茂樹は5ホール終了時点で1バーディ、1ボギーのイーブンパー。通算6アンダーで暫定10位タイにとどまっている。

　同じく暫定10位タイには、この日6アンダー66の好スコアをマークしたダニエル・チョプラ（スウェーデン）が前日の63位タイからジャンプアップ。上位21人中、第3ラウンドをホールアウトしているのは、センデン、チョプラ、ジョナサン・バード（米）の3人だけという状況だ。

　荒天により混戦に拍車がかかった形だが、上位選手は「誰が勝ってもおかしくない。何があってもおかしくない」と口を揃える。暫定首位タイのオースティンは、「厄介なシチュエーションになってしまったね。ややこしいことになりそうだ」と複雑な表情。今大会に勝てばマスターズ出場への道が開けるため、誰もが貪欲に勝ちを目指す。もちろん丸山もそのひとり。30日は30ホール以上の長丁場が待ち受けているが、粘り強いプレーで逆転優勝を目指してもらいたい。