アメリカチームの戦略はマキロイ潰し!? 41年ぶりに全勝したワケとは?
2016年9月23日(金)午後0:38
今週は6日間で25万人のギャラリーが訪れることが予想されている。初日からギャラリーの熱気に包まれ、メジャーに相応しい大熱戦が繰り広げられた。午前のセッションではアメリカチームが4-0と大きなリードをとり、午後はヨーロッパチームが挽回したが、アメリカチームが2ポイントを先行して初日を終えた。
ヨーロッパチームのエース格で無敗のコンビ、ヘンリック・ステンソンとジャスティン・ローズが午前中に敗れたことが大きかったと分析する解説のレックス倉本氏。最強コンビが負けたことによって全体の雰囲気が変わり、嫌な雰囲気がヨーロッパチームを襲ったのでないだろうか。さらにレックス倉本氏がこの日のゲーム内容を分析してくれた。
「今回はアメリカチームの作戦内容がうまく噛み合い初日のリードに繋がりました。飛ばし屋のダスティン・ジョンソン、パトリック・リードがティーショットすることによって、ショートゲームのうまいマット・クーチャー、ジョーダン・スピースが沈め、見事なチームワークが生まれました」
「また、今大会はラフを短くしグリーンを柔らかめに設定しています。これはローリー・マキロイが戦いにくくなるように設定しているのです。このコースは3打目が勝負のカギとなっていますが、マキロイが最も苦手としているのが100ヤード以内のスピンコントロール。マキロイのような力強い球を放ち飛距離が出る選手は、ヘッドスピードがとても速く、ボールをコンプレースしているため誰よりもバックスピンが強い。柔らかいグリーンの場合、ショートアイアンでスピンがかかり過ぎてしまうわけです」
「そのようなシチュエーションをわざと作っているのもキャプテンラブの作戦。結果的にマキロイがスピンコントロール出来ずに、ポイントを奪われたホールがたくさんありました。一方のアメリカチームは、ジミー・ウォーカー、ジョーダン・スピースのようにウェッジゲームで柔らかい球を打つ選手が3打目に打つように打順を組んでいます。初日はアメリカ側の作戦がぴったりはまったのです」
アメリカが最初のマッチに勝ったのは20年間のうち2度目で、フォーサムで全勝したのは41年ぶり。1975年に故アーノルド・パーマーさんの全盛期の頃だ。午前のフォーサムが始まる前にグリーンの脇にパーマーさんの追悼品の記念品として当時使用していたキャディバックが置いてあった。当時はアメリカチームはヨーロッパチームに大勝。今回ヨーロッパチームは午後に意地を見せたが、パーマーさんに対するアメリカチームの思いが目に見えない追い風になっているのかもしれない。
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