J.フューリックに聞く、ライダーカップの\Task Force(特別部隊)”について
2016年9月11日(日)午後4:18
2年に1度開催される、世界最高峰のゴルフ対抗戦「ライダーカップ」。4連覇を目指す欧州チームのメンバーはすでに出揃ったが、母国開催に意気込む米国チームはキャプテンピック4枠が未定で、まずそのうち3枠が今週開催のBMWチャンピオンシップ後に発表となる。米国チームの副主将を務めるジム・フューリックも、選手としてキャプテンピックの選出を待つ一人だ。
今季最初の4か月を手首負傷で欠場となった46歳だが、全米オープンで2位タイに入って健在を示し、8月には米ツアー史上最少スコアの「58」を記録。レギュラーシーズンは連続トップ10入りで締めくくっている。ライダーカップは過去9回出場とマッチプレーの経験も豊富でチームの頭脳としての役割も期待される同選手に、ライダーカップ優勝の意味や同大会の“Task Force(特別部隊)"について聞いた。
??米チームにとって今年優勝することにどれだけの意味を持つのか
当然勝利することが重要。我々が過去に犯した過ちに、短期的なゴール設定というのがある。現在の私たちは、もっと長期的視野で物事を進めようとしている。この先10大会で6勝4敗かそれ以上の勝率を収めたい。「前回はヨーロッパが勝ったから、今度は勝たなければとか、ヨーロッパに3連覇されているから、次は絶対に勝つ」といったことよりも、今後10大会を通じて勝ち越すことの方が大きな成功を意味する。ここ20年間はヨーロッパの圧倒的支配にあった。そろそろ形勢逆転したいし、この先20年計画で成功を収めたい。
??“Task Force(特別部隊)"について
こんなこと言うのは私が最初だと思うが、的確なネーミングかどうかは疑問。国内で実績を残した選手、ライダーカップ出場経験が豊富な選手を集めようということで始まった。例えばリッキー・ファウラーは若手選手をよく知っているし、違った視点で物事を見ることができる。過去のライダーカップ主将、PGAオブ・アメリカからもメンバーが参加し、どんな未来を目指していくのかといったことを会議する場だった。今は新たなグループが形成されており、そこではさらなる意思決定が行われている。
次のキャプテンはデービス(ラブ)に決まっているが、誰が次期キャプテンに相応しいかを選出することが大きな目的でもあった。今までと違った形で、独自の魅力を持った人物を必要としていた。負け続きの我々には、メディア対応に優れていて、選手をリスペクトできる人物を正しく選ぶ必要があった。候補を並べていった結果、デービス・ラブが最高の適格者であることは明白だった。
個人的にも彼が選ばれてホッとしているし、最終的にリーダーとしてすばらしい仕事をするはずだ。私たちは選手として、副キャプテンとして戦いに挑み、目標を達成しなければならない。基盤作りをするためのものが、Task Forceというネーミングのおかげで少し過剰に反応されてしまったように思う。それでも総合的にとても成功裡に終わったと思う。みんなが一堂に会し、選手としての意見を発信する我々なりの方法がTask Forceという形だった。ヨーロッパは何年も前からやっているが、もっと静かに行われていただけ。私たちの場合はメディアに取り上げられて、目立ってしまっただけに評価もされれば、批判もされる。それも含めての取り組みなんだ。
※タスクフォースとはキャプテンの戦術、選手の選び方などを検討するための対策チームのこと。
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ライダーカップ 放送予定
開会式 9月30日(金) 午前6:00?7:00 1日目 9月30日(金) 午後9:30?翌午前8:00 2日目 10月01日(土) 午後9:30?翌午前8:00 最終日 10月02日(日) 深夜1:00?翌午前7:30 ※最大延長午前10:00まで
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写真提供:Getty Images