逆転の全英OP、何が起こるかわからない「THE OPEN」は筋書きのないドラマを生む
2016年7月17日(日)午後9:16
フィル・ミケルソンとヘンリック・ステンソンの一騎打ちの様相を呈している今年の全英オープン。ステンソンが12アンダー、一打差で追うミケルソンが11アンダーと二桁アンダーまで伸ばし、後続とは5打以上の差をつけている。それでも何が起きるかわからないのが全英オープンだ。
【三日目終了時点 上位スコア】
1位 H.ステンソン -12
2位 P.ミケルソン -11
3位 B.ハース -6
4位 A.ジョンストン -5
5位 J.B.ホームズ -4
6位 S.ストリッカー -3
6位 T.フィナウ -3
6位 S.ケルドセン -3
昨年大会の最終日はバーディ合戦に。トップと3打差の6位タイからスタートしたZ.ジョンソンが6つスコアを伸ばし、M.リーシュマン、L.ウーストヘイゼンらと三つ巴のプレーオフへ。4ホールで争われたプレーオフでは2バーディを奪ったジョンソンが逆転で2007年以来のメジャー制覇を成し遂げた。
目まぐるしく変わる天候とリンクスコースに吹き荒れる風に選手は翻弄される。バーディもあればボギーもある全英オープンは逆転勝利も多く、毎年筋書きのないドラマを生む。
2013年大会では2オーバー、9位タイから出たミケルソンが6バーディ、1ボギー、「66」の猛チャージで通算3アンダーまでスコアを伸ばし、トップと5打差をひっくり返す大逆転優勝で全英初制覇を達成した。3日目を終えて首位に立っていたL.ウェストウッドは最終日は4オーバーの「75」でスコアを落とし、メジャー初優勝を逃した。
逆転の全英オープンといえば、2012年大会のA.スコットとE.エルスも記憶に新しい。3日目を終えて2位と4打差、通算11アンダーで単独首位に立っていたのはスコットだった。メジャー初制覇へ盤石かと思われたが、4日間で最も風が強く吹いた最終日はまさかの結末が待っていた・・
5アンダーの5位タイからスタートしたエルスは前半苦しみながらも、バック9に入ると4バーディを奪う猛チャージで68をマークし、通算6アンダーでホールアウトし後続を待つ。首位スタートのスコットは14番ホール終了時点でクラレットジャグをほぼ手にしたかのように見えたが、メジャー制覇のプレッシャーからか15番ホールから4連続ボギー。エルスが6打差の大逆転勝利を飾った。
"ビーフ"ことアンドリュー・ジョンストン
バック9の難易度が高い今年のロイヤルトゥルーン、ホールアウトまで何が起こるかわからない。最終組 のステンソンとミケルソンを追いつけるプレーヤーは出てくるのか。三日目を終えて、3位のハースは首位と6打差、4位のジョンストンは7打差で最終日を迎える。今年の欧州ツアー「スペインオープン」で初優勝を飾ったイングランドのジョンストン。"ビーフ"の愛称で親しまれ、今大会でもギャラリーを沸かせている。27歳、イングランドの新鋭が世界最古のメジャー「THE OPEN」でシンデレラボーイとなるのか、最終日のプレーに注目だ。
クラレットジャグを手にするのは誰だ!?
ゴルフネットワークは引き続き大会最終日の模様を勝負を決する最後まで完全生中継でお送りします。ぜひお楽しみに!
【大会四日目 注目組のスタート時間】(日本時間)
22:05 S.ケルドセン、T.フィナウ
22:15 S.ストリッカー、J.B.ホームズ
22:25 A.ジョンストン、B.ハース
22:35 H.ステンソン、P.ミケルソン
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全英オープンゴルフ選手権放送予定
最終日 7月17日(日) 午後5:00?深夜3:00※最大延長翌午前7:00まで
写真提供:Getty Images