松山、開幕直前はショートゲームに重点 克服すべき課題と練習の様子をレポート
2016年9月16日(金)午前10:15
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米男子ツアーのフラッグシップトーナメント、“第5のメジャー"ことザ・プレーヤーズチャンピオンシップが今週開催される。
舞台となるフロリダ州TPCソーグラスは月曜から好天続き。日本勢で唯一の出場となる松山英樹は、火曜にコース入りして練習をスタートした。3年連続3度目の挑戦へ向け、この日はパッティングやショートゲーム中心に感触をチェック。調整を続ける松山の様子を、解説のレックス倉本氏が伝えている。
「今日はパッティングを練習して、そのあとアプローチ。ボールを打ってから9ホールのラウンドだったんですが、まず練習グリーンで驚いたのが、今まで見たことのないマレット型のパターをトライしていたことです。またそのグリップがユニークで、細長いかまぼこタイプ。手のひらにくるところ、そして親指のくるところがかなり細い。コースの中でもトライしていたので、ひょっとして今週使うかもしれません」
「ボールストライキングについては、先週の試合でも良かったようにかなり良い感じで仕上がっていますね。そして、3回目の出場ということもあるんですが、リラックス出来ている印象です。練習するのも、ティーからグリーンまでより、グリーン周りに時間を費やしていました。すでに3度戦ったこのコースを熟知し始めている、どこがキーポイントかを踏まえて練習していたようです。これも自分の中からみなぎる自信というものがあるから出来るんじゃないでしょうか」
今季ここまで10試合の出場で1勝、トップ10入りは4回、平均スコア69.955はツアー6位に入っている松山。2月にはスター選手のリッキー・ファウラーを下してツアー2勝目を挙げ、自信もつかんだ。しかし、今週のビッグタイトル獲得へ、当然課題もある。アイアンの切れは前週通して良かったが、改善すべきは「アプローチ」と本人も自覚しているという。
番組解説の小崎敦史氏によれば、松山のグリーン周りのラフからのパーセーブ率はツアー132位、距離で見ると20?30ヤードのアプローチに苦戦している。1.5メートル以上の距離で成功率が大きく下がるパッティングも不安材料で、特に決勝ラウンドに入ってから数字が悪くなっていることも気になる点だろう。
また、カギを握りそうなのが2日目のプレーだ。通算2勝はいずれもプレーオフ決着。週末に巻き返しを見せた前週含め、終盤に強さを発揮する傾向がある松山について、小崎氏からは「初日が良くて、2日目に落とす傾向が見られる。2日目もしっかりキープして良い形で週末に進めれば」という指摘も挙がっている。開幕直前に大きな修正は出来なくとも、何とか良い状態に持っていってもらいたい。
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「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」に関する情報を臨場感あふれるリポートでお届けする特別番組をお届け。注目選手の記者会見の模様やラウンド前後のインタビューなど、おなじみのリポーター・解説陣がマスターズの魅力に迫る。
写真提供:Getty Images