「陽が沈む日没間際で起きたドラマ」17番ロングパットを決めたカイマー渾身のガッツポーズ
2016年7月2日(土)午前10:00
およそ40年前、ジャック・ニクラウスが「選手のためのトーナメントに」と語った「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」はPGAツアー屈指のビッグトーナメントへと成長。名物ホール17番のアイランドグリーンは毎年数々のドラマを生んできた。
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大会の出場資格を持つことは「最高のプレーヤーとしての証」と初出場の選手は喜びを表す。2014年大会には今のゴルフ界を牽引するジョーダン・スピースと松山英樹が初出場。
タイガー・ウッズが戦線離脱する中、アメリカ期待の若手プレーヤーとしてスピースは実力を発揮する。大会初日はドイツのマーティン・カイマーがコース記録タイとなる「63」で首位発進するが、2日目以降にスピースが猛追。3日目終了時点でカイマーとスピースが首位で並ぶ展開に。
地元アメリカのファンの声援を一身に受けTPC初制覇を目指したスピースだったがとスコアを崩して優勝争いから離脱。カイマーは確実にスコアを伸ばし、14番でバーディを奪い2位と3打差のリードに。ところが雷雲の影響により競技が一時中断。約1時間30分後にプレー再開となるが、ここから優勝争いが混沌としてくる。再開後の15番でまさかのダブルボギー。先にホールアウトしていたクラブハウスリーダーのジム・フューリックとの差はわずかに1打。
そして迎えた17番パー3。カイマーの放ったティーショットはグリーンからこぼれ落ち、池との間のラフで止まる。寄せてパーセーブを狙うカイマーだが、優勝への重圧からかアプローチはショートし距離の長いパーパットが残る。陽が傾き日没が迫るアイランドグリーンは静寂に包まれる。
外せばフューリックに並ぶ緊張のパーパットだったが、カイマーは見事に沈めて渾身のガッツポーズ。最終18番ホールもパーで切り抜けたカイマーは2010年の「全米プロゴルフ選手権」以来、実に4年ぶりとなる優勝を手にした。
(Getty Images)
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ザ・プレーヤーズ チャンピオンシップ 激闘の歴史
5月は「ザ・プレーヤーズ チャンピオンシップ」を大特集。開幕前には過去5年間のオフィシャルフィルムを一挙放送!過去の激闘を60分のドキュメンタリーで振り返るハイライト番組。この番組を見れば「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」の全てがわかる。
2013年大会 5/3(水)24:00?25:00
2014年大会 5/4(木)24:00?25:00
2015年大会 5/5(金)24:00?25:00
2016年大会 5/6(土)24:00?25:00
【過去10年の優勝者】
2016年 ジェイソン・デイ(?15)
2015年 リッキー・ファウラー(?12)
2014年 マルティン・カイマー(?13)
2013年 タイガー・ウッズ (?13)
2012年 マット・クーチャー (?13)