強さの秘密はプレーの早さ? パターを打つのに1秒もかからない、ブラント・スネデカー
2016年4月15日(金)午後0:50
今週から開催されている米男子ツアー、AT&Tペブルビ?チプロアマ。昨年王者のブラント・スネデカーは2016年最初の3試合は全て3位以内、3戦目のファーマーズインシュランスオープンではツアー通算8勝目を挙げた。そのスピーディーなスタートは、まるでスネデカーの人生を表しているかのような結果で、偶然ではなく必然と言ってもいいだろう。ルーキーだった2007年では、わずか25試合目でウィンダム選手権を制し、初優勝までの時間も早い。今回はそんなスネデカーとスピードの関係に迫る。
PGAのツアー選手が口を揃えて「スネデカーはなんでも早い」と言う。まず、スネデカーはツアーきっての早口で淡々とした性格だ。そして、その性格がプレーにも表れているのか、パットとプレーもツアー1早い。ティーショットやセカンドは構えてから打つまでの時間はわずか5秒。パットに至っては1秒もかからない。米ツアー18勝を誇るニック・プライスは「彼はすばやく決断して迷いません。仕切り直すのを見たことありません」と多くのプロを見てきたベテランプロでさえ、スネデカーのプレーの早さを賞賛する。
構えてから打つまでが速ければネガティブな思考を避けられ、プレーに集中しやすい。そのプレーの速さはしっかり数字にも表れている。スネデカーはPGAでパッティングの名手と呼ばれているが、ツアーフル参戦8年のうち7年でストロークス・ゲインド・パッティング部門で30位以内につけ、2012年は1位に輝いている。もちろん、パッティングのストローク技術やラインの読み方などもあるが、優勝争いなど緊張感のあるパットには、プレーの速さは好影響をもたらす。
「ストロークに迷いはありません。パッティングでは同じプロセスを繰り返すことが最も大事だと思います」と波に乗ったら最高のパッティングするスネデカー。彼のプレーのテンポ、パッティングスタイルを参考にする選手は多くいる。ますます進化を遂げるスネデカーに今後も注目したい。
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