初日出遅れにいら立ちを隠せないJ.スピース データでも明らかなその要因とは?
2016年6月22日(水)午後5:50
今週の米男子ツアー、AT&Tペブルビーチプロアマで優勝候補の筆頭にも挙げられるジョーダン・スピース。しかし好天に恵まれた初日はその期待に応えられず、スパイグラスヒルGCを1アンダー71で回って7打差65位タイ。思い通りのプレーが出来ないことにラウンド中からいら立ちを隠し切れずにいた。
「チグハグなラウンドだった。このコースで特に難しいホールをトータル4アンダーとしたのに、簡単なホールをオーバーパーにしてしまった」。この日をそう振り返った世界王者は、5番、16番などの難関ホールで伸ばす一方、平均スコアでツアー上位につけるパー5をうまく攻略出来ず。パー3でも2つのボギーを叩くなど精彩を欠き、競技後も「腹立たしく感じている」と内容への不満を隠さなかった。
(写真提供:Getty Images)
スピースは今大会4度目の出場だが、スパイグラスヒルでは2013年に「70」、2014年と2015年は「67」をマークしており、今回の「71」は最悪の数字だ。その他2コースよりも難易度が高いとはいえ首位と7打差なら出遅れ感は否めない。そんなスピースのプレーについて、米国Golf Channel解説陣は、チップショットとウェッジショットに改善すべき点があると指摘する。
ジム・ギャラガーJr.
「課題はまずチップショットだと思います。アブダビでもそうでしたが、グリーンサイドからのチップショットで、スピースは打ち急ぐ傾向が見られます。また、残り50ヤードと125ヤードの間からのウェッジショットの精度も高める必要があります」
「3番パー3の2打目などは簡単なチップ・ショットでしたが、手の動きが少し早すぎました。手と体が一体となったスイングではありませんでしたね。7番パー5では、難しいアプローチではありませんでしたがボールはピンをかなりオーバー。カラーまで転がり、パーがやっとでした」
ちなみに昨季、スピースのストロークス・ゲインドのデータで一昨季よりも唯一悪かったのは、残り60?100ヤードでのショットだった。競技後に不満を口にしたスピース自身も「ウェッジショットやショ?トゲ?ムが最高の状態とは言えない」と課題は明確な様子。2日、3日目はより易しいコースを回れるだけに、そこで勘を取り戻して一気に上位浮上ということも十分に期待出来るだろう。「今日の調子で1アンダーなら希望が持てる」と前を見据える若武者は、2日目にどんなプレーを見せてくれるだろうか。
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