母国に凱旋出場のM.カイマー S.ガルシア、H.ステンソンも出場
2014年6月26日(木)午後0:26
全米オープン優勝で完全優勝を果たしたマーティン・カイマー(独)が、母国のナショナルオープンで6年ぶり2度目のタイトル獲得を狙う。
2週前の全米オープンで8打差の圧勝を飾り、全米プロゴルフ選手権のタイトルを手にした2010年以来久々に大舞台に強さを見せつけたカイマーが、凱旋帰国してプレーするのが現地時間26日開幕の欧州ツアー BMWインターナショナル・オープン(独、GCラチェンホフ)。23歳だった2008年にアンダース・ハンセン(デンマーク)とプレーオフの末にツアー2勝目を挙げた思い出の大会は、故郷からわずか30キロほどしか離れていないコースがその舞台だ。
全米プロに勝ち世界ランキングNo.1の座に就いたあと、スイングを改造をしてスランプに陥ったカイマーだが、「今は自分のやるべきことが分かっている」と迷いはない。現在、欧州ツアーの賞金ランキングではトーマス・ビヨーン(デンマーク)に次ぐ2位だが、その差はわずかに1万9,226ユーロ(約250万円)。ここで優勝賞金33万3,330ユーロ(約4,600万円)を手にして、一気にトップに躍り出ようと燃えている。
カイマーの対抗馬となるのが、前週の米男子ツアーのトラベラーズ選手権で2位タイと好調のセルヒオ・ガルシア(スペイン)だ。2011年大会でパブロ・ララサバル(スペイン)にプレーオフ負けして惜敗したリベンジを誓っているガルシアは「ドイツでプレーするのはいつも楽しい」と満面の笑みを浮かべる。今季はシーズン序盤のコマーシャルバンク・カタール・マスターズで優勝しているが、そろそろ次の勝利が欲しいところ。ツアー通算12勝目を大好きなドイツで挙げようと目を輝かせている。
昨季の欧米ツアー年間王者ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)も全米オープン4位タイとまずまずの調子で乗り込んでくる。ベテランのビヨーンがカイマーにランキング首位の座を奪われまいと必死の戦いを繰り広げるのも面白い。他に前週のアイリッシュ・オープンを制したミッコ・イロネン(フィンランド)やミゲール・A・ヒメネス(スペイン)、イタリアのエドアルド&フランセスコのモリナリ兄弟らも顔をそろえ激戦が展開される。