42歳のベテラン、ジェリー・ケリー（米）が久々にリーダーボードの最上段を射止めた。

　米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ（ルイジアナ州、TPCルイジアナ）は現地時間24日、第2ラウンドの競技を終了。この日8位タイからスタートしたケリーが7バーディ、1ボギーの6アンダー66で回り、ただひとりスコアを二桁アンダー（通算10アンダー）に乗せ単独トップに躍り出た。

　ベストスコアの『64』を叩き出したトロイ・マッテソン（米）は通算9アンダーとし、前日の56位タイからチャーリー・ホフマン（米）とともに2位タイへジャンプアップ。初日首位のチャーリー・ウィー（韓）は、通算8アンダーで歴代チャンピオンのひとりデビッド・トムズ（米）らとともに4位タイへ一歩後退した。通算7アンダー9位タイにはイアン・ポルター（英）、ローリー・サバティーニ（南ア）、チャールズ・ハウエルIII（米）ら実力者が控えている。

「ショットもパットもすべて良い。長いことこういうポジションにつけることが出来ていなかったから、すごく興奮している。噛み合わせも最高だった」と好調なプレーで単独トップに立ったケリーは満面の笑み。02年のアドビル・ウェスタン・オープンで優勝して以来、勝星から遠ざかっているが、今季はここまでフィールドの薄いマヤコバ・ゴルフ・クラシックとプエルトリコ・オープンでそれぞれベスト10入りを果たしており、明るい兆しが見え始めている。先週のベライゾン・ヘリテイジは肋骨の痛みを訴え途中棄権したが、今週は「痛みは全くない」と万全の態勢を強調したケリー。およそ7年ぶりの優勝に向け、視界は良好だ。

　そんな絶好調のケリーを追いかけるのが、地元ヒーローのトムズだ。会見では「ニューオリンズのタイガーになれますか？」という質問が飛び出し苦笑いのトムズだったが、こちらもおよそ3年ぶりの復活Vに意欲をのぞかせている。

　なおプロデビュー戦の18歳ダニー・リー（ニュージーランド）は、この日も3バーディ、6ボギーと出入りの激しいゴルフで通算7オーバー。カットラインに遠く及ばず残念ながら予選落ちが決まっている。またディフェンディング・チャンピオンのアンドレス・ロメロ（アルゼンチン）は、スコアの過少申告により失格した。日本勢は今大会に出場していない。