欧州、アジア両ツアー共催の香港オープンが現地時間16日、香港GCを舞台に開幕する。

　昨季大会は通算12アンダーまでスコアを伸ばした3人がプレーオフで激突。サドンデス1ホール目、プロム・ミーサワット（タイ）とスチュアート・マンレー（ウェールズ）がパーオンを逃す中、ディフェンディング・チャンピオンのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）がバーディパットをねじ込み、自らが持つ欧州ツアーの最年長V記録（49歳337日）を更新して劇的連覇を達成した。

　1959年から始まった香港オープン（欧州ツアー公認は2001年から）は、香港で最も長く続いているスポーツの大会としても知られており、舞台となる香港GCは、開場125年目となる歴史と伝統のあるコースだ。

　その大会に、メジャーを4度制しているアーニー・エルス（南ア）が初参戦。大会中に45歳の誕生日を迎えるエルスは、昨年6月以来優勝からは遠ざかっているが、8月の全米プロゴルフ選手権では7位タイに入るなど、その力は健在。昨年のヒメネスのようにベテランにもチャンスがあるコースで、どのようなプレーを見せるのか注目だ。

　その他の注目選手は、ニコラス・コルサーツ（ベルギー）。前週のポルトガル・マスターズでは、第1ラウンドで11アンダー「60」という驚異的なスコアをマークした。欧州ツアー記録の59にはわずかに及ばなかったものの、距離の短い香港のコースではバーディの量産が見られそうだ。