初出場の今田竜二がハワイのギャラリーの度肝を抜いた。

　米男子ツアー今季初戦、メルセデス-ベンツ選手権が現地時間の8日、ハワイ州マウイ島、プランテーション・コース at カパルアを舞台に開幕。昨季優勝者のみに出場が許されるエリートフィールドで、今田は首位に2打差の5位タイの好位置で第1ラウンドを終えている。

　圧巻だったのは6番からの猛攻。3、4番で連続ボギーを叩いたイヤなムードを断ち切るように、6番でまず1つ目のバーディを奪うと、7、8、9番まで前半の上がり4ホール連続でバーディとし、完全に波に乗った今田。後半に入ってもその勢いは止まらず、結局7連続バーディで一時、リーダーボードの最上段に躍り出た。

　終盤、14番と15番の連続ボギーで再びスコアを落としたが、見せ場の最終18番ではきっちりバーディを決め、8バーディ、4ボギーの4アンダー69。初出場の舞台で堂々たるプレーを披露した。

　昨季の今田は念願のツアー1勝を挙げ、賞金ランク自己最高の13位に食い込んだ。それ以上の活躍が期待される2009年、まずは上々の滑り出しと言って良さそうだ。