故郷での欧州ツアー初優勝を狙ったグラエム・マクドウェル（北アイルランド）が足踏みする中、ミッコ・イロネン（フィンランド）が初日からのアドバンテージを守り切り完全優勝を達成した。

　欧州ツアーのアイリッシュ・オープン（アイルランド、フォタ・アイランド・リゾート）は現地時間22日、最終ラウンドの競技を終了。この日2バーディ、1ボギーの1アンダー70にスコアをまとめたイロネンが、通算13アンダーで逃げ切ってツアー通算4勝目を挙げた。

　奇しくも自身にとってツアー参戦300試合目の節目の大会。「先週マーティン・カイマー（独）が全米オープンで完全優勝を達成するのを観て、大いに刺激を受けた。普段ゴルフは観るよりやる方がいいと思っているけれど、先週の彼のプレーは観ていて本当に面白かった。思わずメールでおめでとうと伝えたよ。目標スコアとはほど遠い結果だけれど、とにかく勝てて良かった」と本人。これで世界ランクトップ50以内に浮上することが確実。今後のメジャーに弾みをつけた。

　一方、マクドウェルは「せっかくのチャンスだったのにパットが不発。優勝争いをしていてこれほどパットが入らなかったのは記憶にない」と、最終日に1つしかバーディを奪えず（1ボギー）イーブンパー71止まり。通算10アンダーは6位タイに終った。

　その他上位陣はイロネンに1打差の単独2位にエドアルド・モリナリ（伊）が食い込み、通算11アンダー3位タイにダニー・ウィレット（英）、マシュー・ボールドウィン（英）、クリストファー・ブロウバーグ（スウェーデン）。

　尚、地元期待にローリー・マキロイ（北アイルランド）は予選で姿を消している。