松山惜しい! アメリカ初V目前で逃す…
2014年2月3日(月)午前8:19
- この記事のキーワード
最後までトップに食らいついた松山英樹だったが、惜しくもアメリカ初優勝はならなかった。
現地時間2日に行われた米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン(アリゾナ州、TPCスコッツデール)最終ラウンド、松山は終始安定したゴルフで首位に1打差のポジションをキープ。初優勝目前まで迫ったが、勝負どころの16番で痛恨のボギー。3バーディ、1ボギーの2アンダー69にとどまり、通算14アンダーは勝ったケビン・スタドラー(米)に2打差の4位タイに終わった。
前日3位タイに浮上し「(最終日は)優勝を争える位置で戦いたい」と出だしから攻めのゴルフを誓った松山だったが、前半はなかなかチャンスを作れず3番パー5でのバーディが1つだけ。だが、じっと我慢を続け、10番、13番のバーディで通算15アンダーまでスコアを伸ばし、首位に1打差の2位タイに浮上。ギャラリーからも「ヒデキ!」の声援が飛び、いよいよ米ツアー初優勝なるかと思われた。
しかし、15番のパー5でバーディを逃すと、名物ホールの16番パー3では大勢のギャラリーが見守る中、3メートルのパーパットを決められずに一歩後退。距離の短い17番パー4で果敢にワンオンを狙ってグリーンをとらえたものの、ファーストパットがカップをオーバーしてしまう。結局返しの2.5メートルを沈めることが出来ずにパー。最終18番はセカンドショットがグリーンをわずかにオーバーしてバーディならず。顔をしかめて悔しさをあらわにした。
それでも終盤までトップ争いを繰り広げたスーパールーキーはアメリカ初Vが決して遠い未来ではないことを証明した。全米のマスコミも「将来性がある。彼はひょっとしてとんでもない大器かもしれない」と大絶賛だった。
とはいえ、いくら良いプレーをしても「勝てなければ意味がない」。上位に入った選手はいずれも上がり3ホールでスコアを伸ばしている。勝負どころの16番でボギーを叩いたことで優勝争いから後退した松山にとって、今回は次につながる貴重な“勉強”になったことだろう。
尚、石川遼は決勝ラウンド進出を逃している。