松山『80』の大叩きで90位タイ「修正しようと頑張ったけど…」
2014年4月11日(金)午前9:49
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松山英樹の3度目の挑戦は、オーガスタの魔女にいきなり厳しくはねつけられた。
今年で第78回を迎えたゴルフの“祭典”マスターズは現地時間10日、ジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に開幕。2年ぶり3度目、プロとしては初めての出場で「目標は優勝」と言い切って臨んだ松山の第1ラウンドは、残念ながら苦しいものとなってしまった。
素晴らしいティーショットでフェアウェイをとらえた1番は、セカンドショットをグリーン右に外して寄せきれず、2メートルのパーパットを外してボギー発進。3番では左から2.5メートルを沈めてバーディを奪ったが、6番パー3で下の段から3パットボギー、8番パー5では4パットしてダブルボギーを叩いてしまう。9番もボギーとして4オーバーで折り返した。
バックナインに入ってからも10番、12番とボギーを重ねて6オーバー。ドライバーショット以外に良いところがなく、グリーン上ではさらに苦しいプレーを余儀なくされ続ける。13番パー5ではクリークをぎりぎりで越えてピンから5メートルに2オン。2パットでこの日2つ目のバーディを奪ったが、続く14番ではグリーンを右に外してボギー。17番では7メートルを3パット、18番もセカンドショットをグリーン左に外してここからピンを5メートルオーバーさせてパーセーブ出来ず、8オーバー80を叩いてしまった。
左手親指付け根の故障を抱え、大会前日の練習ラウンドを終えても「良いショットがひとつもない」と口にした状態では、オーガスタで良い結果を出せるはずもない。ホールアウト後は故障とそれに伴う調整不足の両方について尋ねられ「ないと思う」と言い切った松山だが、最後まで表情は硬いまま。パッティングについても「最初から悪かった。修正しようと頑張ったけど……」とつぶやいた。
優勝どころか予選通過にも巻き返しが必要な最悪の初日をどう乗り越え、今後につなげていくのか。故障との戦いも含めてプロゴルファー松山英樹にとって今年のマスターズは大きな試練となりそうだ。