今は亡きスペインの英雄セベ・バレステロス氏の名を冠した大会の幕が間もなく切って落とされる。

　現地時間3日に開幕する欧州ツアーのセベ・トロフィ（仏、サン・ノム・ラ・ブルテッシュ）は英国＆アイルランド連合と（それ以外の）大陸ヨーロッパ選抜が名誉をかけてぶつかり合うチーム戦だ。

　欧米対抗戦ライダーカップのない年に2年に1度、行われる同大会は、米国 vs. インターナショナル（欧州を除く）のチーム対抗戦ザ・プレジデンツカップ（3?6日／米オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC）と同週開催。そちらにも負けない熱い戦いが繰り広げられそうだ。

　英国＆アイルランド連合は、2002年のライダーカップで主将を務めたサム・トーランス（スコットランド）が率い、ポール・ケイシー（英）、ポール・ローリー（スコットランド）らを中心にした10名のメンバー。対する大陸ヨーロッパ選抜は、昨年のライダーカップで米国チーム相手に大逆転で勝利を収めたチーム主将のホセ・マリア・オラサバル（スペイン）が率い、トーマス・ビヨーン（デンマーク）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）らベテラン勢からマッテオ・マナセロ（伊）、フランセスコ・モリナリ（伊）ら活きの良い若手までを揃えた10名だ。

　まだまだシーズンが終わっていない欧州ツアーで戦うライバル同士が、1週間だけチームメイトとして集結し名誉をかけて戦う同大会。メジャー5勝のセベの名前がついたトロフィがかかっているだけに、後輩たちはいずれも負けるわけにはいかない。