T.ビヨーン、プレーオフ制し2年ぶりV!
2013年9月9日(月)午前10:51
プレーオフ1ホール目、3.5メートルのバーディパットを沈めたトーマス・ビヨーン(デンマーク)が2年ぶりに嬉しい勝利を引き寄せた。
欧州、アジア両ツアー共催のオメガ・ヨーロピアン・マスターズは現地時間8日、スイスのクラン・シュル・シエールを舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日ノーボギーの6アンダー65をマークしたビヨーンと前日のトーナメントリーダー、クレイグ・リー(スコットランド)が通算20アンダーで並び、決着はプレーオフにもつれ込んだ。
リーにとってプレーオフは初体験。優勝もまだない。ビヨーンは2年ぶり2度目の大会制覇がかかっている。サドンデス1ホール目、ティーショットを右のフェアウェイバンカーに打ち込んだリーが、そこからピン横6メートルに何とか2オンさせる中、ビヨーンはフェアウェイ真ん中から3.5メートルに寄せてバーディ。ファーストパットがカップをかすめたリーを下し、ツアー通算14勝目をゲットした。
「この夏はずっとゴルフの調子が良かったのに惜しいところでチャンスを逃して来た。喉に刺さった棘のように勝てないことがジレンマになっていた。是非勝ちたいと思っていたのでとても嬉しい。決してベストなプレーばかりではなかったけれど、プレッシャーがかかる中、72ホールでボギー2つというのは上出来。良く耐えたと思う」と勝ったビヨーンは自画自賛。久々の勝利の余韻に浸っていた。
初Vを狙ったリーも最終日をノーボギーの4アンダー67にまとめたが、最終18番でバーディパットがカップに蹴られ逃げ切ることが出来なかった。
その他上位陣は、通算19アンダー単独3位にビクトル・ドゥブイソン(仏)、通算18アンダー単独4位にアルハンドロ・カニサレス(スペイン)が食い込んだが、49歳のミゲール・A・ヒメネス(スペイン)は通算15アンダーでロス・フィッシャー(英)と並び5位タイに終わっている。
アジア勢ではトンチャイ・ジェイディ(タイ)が最終日に6アンダー65の好スコアをマークし通算12アンダー9位タイに入ったのが最高。日本勢で唯一出場の小林正則は決勝ラウンド進出を逃している。