石川『66』で急浮上! 小林、C.シュワーツェルに5打差の暫定3位タイ
2012年12月8日(土)午前10:02
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マスターズへの切符を目指す石川遼が9バーディ(3ボギー)の猛攻で優勝戦線に躍り出た。
アジアンツアーのタイランドゴルフ選手権は現地時間7日、タイのアマタスプリングスCCで第2ラウンドの競技を行ったが、途中降雨による1時間以上の中断を挟んだため進行が遅れ日没サスペンデッドとなった。
そんな中、マスターズチャンピオンのブッバ・ワトソン(米)とのツーサム(もう1人の選手が初日で棄権)でのラウンドとなった石川はショット、パットともに冴え6アンダー66の好スコアをマーク。通算8アンダーは初日の21位タイから暫定トップのチャール・シュワーツェル(南ア)に6打差の暫定5位に浮上した。
ちなみにワトソンは2アンダー70止まり(通算6アンダー)。セルヒオ・ガルシア(スペイン)らと並び暫定6位タイにつけたが、予選ラウンドでは石川がスコア、順位ともにメジャーチャンピオンを上回ったことになる。今大会は強豪が多数出場しているため世界ランキングへの加算ポイントも高い。トップ50入りして来年のマスターズ出場権を手に入れたい石川にとっては、これが年内最後にして最大のチャンス。残り2日もこの調子で優勝の二文字を目指したい。
一方、石川以上に現地で注目を集めているのが現在同ツアーの賞金ランキング5位につける小林正則だ。一時はこの日のベストスコアに迫る勢いでトップに立ったが、終盤失速し5アンダー67。それでも通算9アンダーは暫定3位タイに浮上し逆転Vが可能なポジションをキープした。
「このコースはフェアウェイが広いしコンディションも良いので、気持ち良くプレー出来ている」と小林。今季アジアンツアーとの掛け持ちで善戦し、日本とアジア両ツアー共催のアジアパシフィック パナソニックオープンで優勝。「明日から緊張すると思うけれど、ショットの調子が良いのでこの調子でリズム良くプレー出来ればかなり良い線に行けるのでは」と好調ぶりをアピールした。
その他の日本勢は初日84位タイと出遅れた平塚哲二が5アンダー67で回り、通算3アンダーで暫定20位タイに浮上。同じく84位タイからスタートした日本ツアー賞金王の藤田寛之も4アンダー68とスコアを伸ばし、通算2アンダーは塚田好宣らとともに暫定25位タイに順位を上げ楽々と予選をクリアした。
池田勇太は通算1アンダー暫定35位タイ、片山晋呉と丸山大輔が通算イーブンパー暫定53位タイでそれぞれ決勝ラウンド進出を確定させたが、片岡大育は通算3オーバーの暫定83位タイで予選突破は絶望的。初日最下位に沈んだ久保谷健一はイーブンパー72で回ったものの、通算9オーバーは暫定113位タイ。上田諭尉はこの日7つスコアを落とし、通算11オーバー暫定120位タイで事実上決勝ラウンド進出を逃した。
なお、白佳和は棄権を表明している。