今季も目標のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞＝POY）獲得はならなかった。しかし年度表彰式の席上で宮里藍が『ウィリアム＆モージー・パウエル賞』を受賞した。

　毎年米女子ツアーの最終戦、CMEグループ・タイトルホルダーズ（フロリダ州、ツインイーグルスGCイーグルC）開催中に行われる年度表彰式。今年はすでにPOYを確定させているステイシー・ルイス（米）らが壇上で表彰を受けたが、藍は選手の互選により決定する『ウィリアム＆モージー・パウエル賞』を受賞。

　同賞は往年のハリウッドスターであるパウエル夫妻にちなんで1986年に発足。同夫妻は米女子ツアーのサポーター的存在で1950年代からツアーの発展に大きく寄与してきた。「その振る舞いと精神が女子プロの模範」であることが受賞者の条件。歴代受賞者にはキャシー・ウィットワース（米）、ナンシー・ロペス（米）、ジュリー・インクスター（米）、ロレーナ・オチョア（メキシコ）らスター選手が名を連ねている。

　黒のミニドレスで壇上に登場した藍は「同じツアーで戦う同僚たちの投票で選ばれたことが何よりも嬉しいです。この賞に恥じないようこれからもツアーに貢献していきたい」と流暢な英語でスピーチを行った。