24人のトッププレーヤーたちが欧州ツアーのボルボ世界マッチプレー選手権（現地時間16?19日／ブルガリア、スラシアンクリフスG＆ビーチリゾート）で激突する。

　圧倒的な飛距離を武器に連覇を狙うニコラス・コルサーツ（ベルギー）だが、大会前に大きなトラブルに見舞われていた。つまずきの始まりはブリュッセル空港のストライキ。最初の計画では父のパトリックさんがプライベートジェットで現地にクラブと荷物を持ってくることになっていたが、ストライキの影響で荷物が行方不明になってしまったのだ。

　仕方なく予備のクラブを持った母のダニエルさんがパリ経由でブルガリアの首都ソフィアへと飛ぶことになったが、真夜中に空港についた時にはもうすでにフライトはキャンセルとなっており、またしてもクラブを含めた荷物を届けることはできなかった。

　その後、コルサーツはソーシャルメディアを通じてブリュッセル空港のスタッフにクラブを探してくれるように依頼。最終的には父が探し出されたクラブを持ってプライベートジェットで大会2日前（現地14日）に現地入りする予定となっているという。

「2日間を無駄にしてしまった。まぁ、旅が多いからこういうこともあるよ。父が今夜（現地14日）、クラブと着替えを持って到着してくれることを祈るばかりだよ」と苦笑したコルサーツ。毎週のように違う国で大会が行われ、パスポートを手放すことなく移動する欧州ツアーの選手はこんなトラブルには慣れているだけに、これにめげずに素晴らしいプレーを見せてくれはずだ。コルサーツは『イアン・ウーズナム・グループ』でブランデン・グレイス（南ア）、キラデク・アフィバーンラト（タイ）と対戦する。

　2011年の大会覇者でもあるイアン・ポルター（英）はマッチプレーを得意にしており「27試合すべてがマッチプレーならいいのに」と笑うほど。こちらはトンチャイ・ジェイディ（タイ）、トーマス・エイケン（南ア）と同じ「アッサール・ガブリエルソン・グループ」に入った。

　特殊なフォーマットで行われる同大会は、3名ずつ8つのグループに分かれて2日間総当りのマッチプレーを行い、上位2名の計16名が3日目に進出する。スコアがタイになった場合は3日目に準決勝と共にプレーオフが行われ、最終日に準決勝と決勝が開催される。