2007年全米女子オープンチャンピオンのクリスティー・カー（米）がウィナーズサークルに戻ってきた。

　米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待（メキシコ、グアダラハラCC）は現地時間11日、最終ラウンドの競技を終了。前日首位のインビー・パーク（韓）が4バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフでスコアを伸ばせずにいる中、2打差の単独2位からスタートしたカーがアグレッシブなゴルフで6バーディ、3ボギーの3アンダー69をマーク。通算16アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で2010年LPGA選手権以来となるツアー15勝目を飾った。

　アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）やロレーナ・オチョア（メキシコ）、朴セリをはじめとする韓国勢やヤニ・ツェン（台）、宮里藍など外国勢が強さを誇る米ツアーを必死で守ってきたカーもここ2年は苦しんだ。今季も全米女子オープン9位タイを含む6回のトップ10入りがありながら、勝利にはあと一歩届かず。今大会の勝利は復活への狼煙となるだろうか。

　賞金女王に向けて今季3勝目が確実とみられていたパークは、カーに1打及ばず2位タイに終わった。年間最優秀選手賞（プレーヤー・オブ・ザ・イヤー）は、通算12アンダー4位タイに入ったステイシー・ルイス（米）が米国勢として1994年以来18年ぶりに獲得することを決めたため、パークは最終戦までもつれこんだ賞金女王レースを制したいところだ。

　その他の主な選手では、パークと並ぶ2位タイにアンジェラ・スタンフォード（米）、ルイスと同じ4位タイにキャンディ・クン（台）。第一線は退いたものの、ホステスプロとしてプレーしたオチョアが通算4アンダー18位タイ。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のツェンとレクシー・トンプソン（米）が通算1オーバー26位タイで4日間の競技を終えた。

　日本勢としてただひとり出場していた宮里藍は、5バーディ、2ボギーの3アンダー69でプレー。通算6アンダー14位タイで大会を終えた。