激突!! 来季の米ツアー出場を狙う松山 vs. 緊急帰国の石川
2013年6月19日(水)午前10:29
松山英樹 vs. 石川遼のプロ初対決が実現する。
国内男子ツアーの今季公式戦第2戦、日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hillsが20日より茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブ 西コースを舞台に開幕。予選ラウンドの組み合わせでは、先日の全米オープン初出場でトップ10入りの快挙を成し遂げた松山と、今季国内ツアー初参戦の石川、さらにディフェンディング・チャンピオンの藤本佳則という期待の若手3人による夢のペアリングが実現した。
全米オープン最終日にベストスコア(タイ)の「67」を叩き出し手応えを得て19日、成田空港に到着した松山は、米男子ツアーに向けての気持ちについて尋ねられると「(その気持ちが)強くなりました!」と力強く即答。初挑戦の舞台で10位タイとなったことで新たな目標が見えてきたようだ。
今回のトップ10入りで16万8,530ドル(約1,600万円)を獲得。今後は予選会から出場を決めている全英オープン(7月18?21日/スコットランド、ミュアフィールド)、さらには例年通りだと世界ランキング100位以内の選手が招待される全米プロゴルフ選手権(8月8?11日/ニューヨーク州、オークヒルCC)、7月22日付のランキングで50位以内が出場権を獲得できるWGC-ブリヂストン招待(8月1?4日/オハイオ州、ファイアーストーンCC)出場もほぼ手中に収めた(6月17日付で49位)。この日程の合間に他の試合にも出場するべく、すでに布石も打ってある。この中でしっかりと賞金を稼いでプロ2年目となる来年は、米ツアーを主戦場にすることを松山は夢見ている。
一方の石川は、昨季の実績で今季の米ツアー出場権を勝ち取ったものの苦戦が続いている。松山が活躍した全米オープンには出場すら叶わなかった。日本ゴルフツアー選手権は石川にとって過去1度も「60」台で回ったことのない鬼門中の鬼門の大会。2011年には初日に「83」を叩いて最下位での予選落ちも味わった。来季の米ツアーシード権を得られていない今、国内ツアーに戻ってくることに疑問の声も上がっている。だが、それだけにリスクを冒しても、今の石川には何より“自信”の2文字が必要だったということ。鬼門突破で自信を取り戻したい。
そんな2人に、国内で頑張る藤本が加わり“三つ巴”で戦う組み合わせはファンならずとも必見だ。次にいつ見られるかわからないだけに目が離せない。