上位浮上の松山に「ビューティフル」と絶賛の嵐 石川は予選落ち…
2014年2月1日(土)午前11:18
松山英樹が優勝戦線に割って入り、ツアー屈指の大ギャラリーから「ビューティフル!」と絶賛された。
米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンは現地時間31日、アリゾナ州TPCスコッツデールを舞台に、第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を行ったが再び日没となり連日の順延となった。1年の85パーセントが晴天といわれるスコッツデールにしては珍しく厚い雲が上空を覆う肌寒いコンディションとなったが、松山のプレーは熱かった。
序盤からエンジン全開の松山。3番パー5のバーディを皮切りに9番までに4つのバーディを奪ってトップグループにあと一歩と迫ると、12番でバンカーからパーセーブに失敗したものの13番、15番のパー5でしっかりバーディを奪って二桁アンダー(通算10アンダー)までスコアを伸ばす。
しかしピーク時には17万人を超す大ギャラリーが詰めかけることで知られる名物の16番パー3“ザ・スタジアム”で、ピンの奥4.5メートルにつけたが下りのフックラインがカップをすり抜けてバーディならず。果敢にワンオンを狙った距離の短い17番パー4でも、1打目でグリーン真横まで運びながらバーディを奪えずフラストレーションが溜まる展開に。すると最終18番で我慢し切れずにパーセーブならず。それでも6バーディ、2ボギーの4アンダー67の好スコアをマークした松山は、暫定首位を並走するブッバ・ワトソン(米)とマット・ジョーンズ(豪)に3打差の通算9アンダー暫定5位タイに浮上。2週連続で日本人の優勝争いが見られそうだ。
現地ゴルフチャンネルの解説者も松山が画面に映し出される度に、「彼のスイングはスムーズで素晴らしい」「ダウンスイングでのヘッドの加速が良い」「パターのストロークもビューティフル」と賛辞を並べ、アマチュア時代2年連続マスターズに出場し好成績を収めていると紹介。本格参戦1年目のルーキーがすでにビッグネームと同等の扱いを受けている。
一方、前週に優勝争いを演じて7位タイに食い込み、早くも来季のシード権をほぼ確実なものにした石川遼は苦戦。補欠だった今大会では直前に繰り上がりで出場権を獲得し、その運をプレーに活かしたかったが、10番スタートのこの日、出だしの4ホールで5つスコアを落としてつまずくと、4ボギー、1トリプルボギーの7オーバー43の大乱調で前半を折り返す。
ハーフターン直後の1番でようやくバーディが来たが、4番、5番で連続ボギー。7番と8番でバーディを奪い返すも焼け石に水で最終ホールもボギー。結局前日から7つスコアを落とし、通算7オーバーで出場132位中暫定単独127位の下位で予選落ちが確定した。