2年に1度、国の威信と男のプライドをかけて激突する欧米決戦ライダーカップ。今年の大会では欧州チームが優勝して幕を閉じたが、早くも2012年に開催される次回大会に向けて憶測が飛び交っている。

　欧米両チームの主将はまだ公式に発表されていないが、英国『ガーディアン』紙は「次のライダーカップの欧州チーム主将はホセ・マリア・オラサバル（スペイン）で、来年1月18日にアブダビで発表される」と報じた。一方の米国チームに関しては、ゴルフ専門のケーブルテレビ『ゴルフチャンネル』が「来年の早い時期にデービス・ラブIII（米）が主将として発表されるだろう」と伝えている。

　マスターズ2勝を誇るオラサバルと元全米プロ王者でもあるラブは、ライダーカップでの経験も豊富な実力者で主将としては申し分ない。その上、44歳のオラサバルはリウマチの影響であまり試合に出られず、46歳のラブも全盛期に比べると力の衰えは隠せない。どちらも選手としての出場はあまり望めないこともあり、実際に競技を行わないライダーカップ主将の候補としては持って来いの存在といえる。

　だが、主催者発表がされないうちにこれほど明確な報道が出るあたり、やはり欧米のゴルフファンや関係者にとって、ライダーカップはメジャーに匹敵するかそれ以上のビッグイベントだということを改めて認識させられる。なお、次回のライダーカップは2012年9月28日から米国イリノイ州のメディナーカントリークラブを舞台に開催される。