目下賞金レースのトップを走るインビー・パーク（韓）が2イーグルの猛攻でトップの座を守り、シーズン3勝目に王手をかけた。

　米女子ツアーのアジアシリーズ第3戦、サンライズLPGA台湾選手権（台湾、サンライズG＆CC）は現地時間27日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位をキープしてきたパークが2イーグル、5バーディ、1ボギーの8アンダー64をマーク。通算18アンダーまでスコアを伸ばし、2週連続Vを目指すスーザン・ピーターセン（ノルウェー／単独2位）に2打差をつけ首位の座をキープした。

　絶好調のパークだが敵はピーターセンだけではない。4打差（通算14アンダー）の単独3位にディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン（台）がつけ、通算12アンダー単独4位に前週プレーオフを戦ったカトリオーナ・マシュー（スコットランド）といった実力者がひしめいている。さらに通算10アンダー単独5位に2年ぶりの優勝を狙うクリスティー・カー（米）、通算9アンダー6位タイにチェ・ナヨン（韓）と爆発力のあるプレーヤーが顔を揃えている。

　強豪を抑え完全Vに王手をかけたパークは「今日はショットもパットも完璧でした。絶好のゴルフ日和にアグレッシブなゴルフが出来て満足です」と好調ぶりをアピール。パークの快進撃に地元で連覇を狙うツェンも「今のインビー（パーク）は手がつけられない。パットに絶対的な自信を持っているのが見ていてわかる。3?4メートルが彼女にとってはオーケーの距離」と脱帽状態。果たして最終日、パークが独走態勢に入るのか？　それとも後続の実力者たちがストップをかけるのか？　いずれにせよバーディ合戦を勝ち抜いた者にのみ勝利の女神が微笑むことになりそうだ。

　日本勢では、9位タイからスタートした宮里藍が前日に続きノーボギーの安定したゴルフで4アンダー68をマーク。しかし上位がスコアを伸ばしたため通算8アンダーは前日と変わらず9位タイにとどまった。上田桃子は通算2アンダー31位タイに低迷している。